もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

豊かで複雑な、僕たちのこの世界  森達也

2009-01-19 22:22:02 | BOOK
森達也の対談集。
お正月にずっと読んでいた本。

たまたま、図書館で森達也で検索して棚にあったので借りたのだが、
右から左まで、意見の異なる人とも対談していて面白い。
そもそも同じ考えの人とばかりする対談なんて意味が無いでしょ。
それじゃプロパガンダじゃん。
(顔ぶれに一貫性が無いとかいう、とぼけたレビュー読んじゃったんで)

というわけで、
しばらく使っていなかった脳の部位がフル回転。

森達也の発言には全くブレがなくて、
なので相手が違っていても同じ話題の時は同じ言葉を使う。
いかに本人の中に根付いた考えなのかが解る。
借り物の言葉は浮くから。

別に森達也にシンパシーを感じるとかいうことはなく、
ある物事に関しては同じ意見だったり、
『そりゃどうかね』ということもあるが、
いかに『そうそう!』『そうだったのか!』があるかでしょう。
自分と100%同じ考えの生きものなんて、
自分しかいないんだから。
いたら気持ち悪いし。
(思想・信条とか面倒なこと意外のあらゆることも)

手元に本が無いんで正確じゃないですが、
「モンゴルで放牧している羊の群に何頭か山羊が混ぜてある。なんの為かと聞いたら『羊は草を食べつくしてもなかなか移動しようとしないので、気ままに移動する山羊を入れると群が動くから』それは山羊がミスリードしてしまうと大変なんですけど、いい方にも誘導してくれる可能性があるということ」
何を例えているかは、本を読めば明らかですし、
考えれば解ると思うな。
山羊のミスリードかぁ、と苦笑しましたけど、ワタシ。
(これって山羊と羊を間違えていたらどうしましょ・笑)

異なる意見を封殺するなんて意味ないんだよな。
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「マルタのやさしい刺繍」

2009-01-19 21:25:29 | 映画
1/16

スイスの田舎町に棲んでいる80歳のマルタ。
夫を亡くして沈み込んでいた彼女が思い出した、かつての夢。
友達の助けを借りて夢に向かうことに。

景色はいいけれど、田舎に住むって大変だよね。
違うことすると嫌われちゃうし。
80歳のおばあちゃんがレースいっぱいの下着作るなんて、
頭おかしいのか?だって。
特に男がダメダメだよ。
頭が固いだけじゃなく、ちっぽけな権力欲とか、
ちいさいヤツばっかり。

性格や生活が違ってぶつかったりもするけれど、
女友達は最強。
車の運転やら、ネット販売やら、
マルタに影響されて新しいこと始めちゃう。

マルタが縫い上げるレースをふんだんに使ったランジェリーは、
夢のように美しい。
幾つになっても女心は無くしちゃダメなのね。

実はお昼からお酒飲んでカードゲームしたりする、
カッコイイおばあちゃん達。
ああいうのいいよね。
あと、なんだか久しぶりに編み物(季節柄)したくなった。
コメント (2)
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