秋の七草の筆頭はハギ(マメ科)。
秋の七草に数えられているのは「ヤマハギ」で、日本の山に自生する萩の代表格です。
萩の名前の由来は、古い株の根元から新芽が良く芽吹くことから「生え芽(はえぎ)」→「はぎ」に転訛しました。
「ハギ」と言えばこの「ヤマハギ」を指します。
枝は箒状にのび、垂れることはありませんが、野山や公園の傾斜地に多く、枝が垂れているようにも見えます。
「草冠に秋」とは、まさに秋の草の代表?
風に揺れる萩を見ていると、樹木なのに草の種類に数えられても、違和感がありません。
低木の細い枝はたおやかで草のようにも見えますが、根回りは大きく、狭い庭には向かないと思います。
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝がほの花 万葉集巻1538番
漢字表記の「萩」を漢和辞典で引くと、秋の草、ヨモギの一種となり、ビックリしますが、萩の漢名は「胡枝花」と表記し、「ハギ」を「萩」と表記するのは日本だけの表記になります。
マメ科の植物に良くつけられるのが「○○ハギ」
ナンテンハギ、ヌスビトハギ、センダイハギ、ネコハギ、メドハギなどがあります。
美しいので公園や庭でよく見る「ミヤギノハギ」は、中部、福島、山形に自生する「ケハギ」を改良した園芸種です。萩が多く自生していた宮城野の名前をもらって「宮城野萩」となりました。
ヌスビトハギ:盗人と履物に似ていることから。
ヤマハギ2007.0921仙台市 ミヤギノハギ:フリー素材から 原発廃炉に向けて
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