☆:*:.☆.:*:・'' フクジュソウ(福寿草) キンポーゲ科フクジュソウ属 ☆:*:.☆.:*:・''
春到来を実感できる花の代表。
春の気配を少しでも感じると、花芽がいつ顔を出すか、ひたすら待ちわびる。
雪を割って咲き出す光景は、山へ行かないとお目にかかれないが、花の後に雪が降るのは、目面しくない。
ひょっこり出てきた小さな花は、まだまだ寒さが残るうちに黄色に輝いて、春の到来を教えてくれる。
「陽が当たると開き、曇ると蕾む」を繰り返しながら、キンポーゲ科の特徴の美しい葉が育ってくると、春は確実なものになる。
やがてその葉も消え、初夏を迎え、また翌年まで、土の下でひたすら眠る。一年のほんのちょっとの地上部生活なのに、多くの人に待たれ、愛でられる花でもある。
「難を逃れる」といわれる「南天」と共に、正月を飾るようになったのは、江戸時代から。
正月に開花するように、園芸店で調整されているが、自然界では、2月から3月にならないと開花しない。
江戸時代の園芸書『花壇地錦抄』に、「花金色、葩(はなびら)多く菊のごとし.葉こまかなる小草なり。花朝に開き、夕にねむり、その花又朝にひらきて盛り久しき物なり。元日草ともふくづく草ともいふ。祝儀の花なり」とある。
≪別名≫ ガンジツソウ(元日草)・ツイタチソウ(朔日草)・ふくづくそう
≪名前の由来≫
「フクジュソウ」(福寿草) : 旧暦の元旦のめでたい時期に、雪を押し上げて開花。開花の期間も長いことから、「福」と、「寿」」をあてて、福寿草(ふくじゅそう)の名がついた。
2008/3/18仙台市
・-:☆:-・薬草と毒草・-:☆:-・
☆根と根茎は、強心、利尿の薬効があるが、、劇薬なので、民間での使用は絶対にいけない。
☆☆ 開花前の地面から出てきたばかりの頃に、フキノトウと間違えやすい。昨年(2007)には、TVの料理番組で、誤って食用として紹介されたこともあるが、毒性が強く、死亡することもあるので、注意が必要。(全草有毒)・嘔吐、激しい痙攣、呼吸麻痺など)薬草はこちらを
。o○○o。. .。o○○ o 福寿草と俳句 。o○○o。. .。o○○o
新年の季語。「秩父紅」は、秩父にあるオレンジ色の福寿草。
蕾太く 咲かぬを愛す 福寿草 正岡子規
朝日さす 老師が家や 福寿草 与謝蕪村
日のあたる 窓の硝子や 福寿草 永井荷風
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