今年のGWは97歳の姑を生まれ故郷に連れて行くための、2泊3日の長野旅行です。
姑は、週に2日のデイサービス以外はほとんど外出しません。
1年前に圧迫骨折をして以来、足も痛くなったために、
デイサービスすら行きたくないと、毎回ぐずるようになりました。
「このままだと、寝たきりになりますよ!!」と行っても、ダメです。
そんな姑の唯一の願いは、自分の故郷である長野県の生家に行きたいと言うことです。
(生家に隣接していた小学校も、すでに廃校になっていました)
OK、良いですよ~っ!!
今年のゴールデンウィークは、ホトケの嫁が、姑の生家までお連れしようじゃ有りませんか~♪
「これが、長野行の最終便だから」とか言ってますけど~!?
この機会を逃したら、もう一生行けないかもしれませんね。
その代わり、デイサービスはしっかりと通ってくださいねっ!!
2日目の朝に、生家にお連れしました。
空き家が点在する山間部ですが、当時は郵便局や農協、役場、小学校もあって
生家はすぐ裏手なのですが、このあたり一体が「銀座」と呼ばれていたのだとか!!!???
小学校と中学校併せて900人もの生徒が山奥から集まってきていました。
生家は相当古く、既に誰も住んでおりません。
その昔は「よろずや」を営んでおり、人々が買物に来て、酒や料理も提供し、宿泊する人もいました。
農作業帰りの人が一杯飲んで帰る、コンビニとショットバー、ビジネスホテルを併せたようなものです。
昔は「銀座」と呼ばれる程に人が往き来していましたが、「今は猫も通らない」のだそうです。
ホントに、全く、人がいない~!!
はい、これで生家を訪ねるという目的を果たしましたが、ここで何をしたいですか~?
えっ、お墓参り!?
90代の楽しみは、豆を煮て、漬物を付けて、イベントは墓参りですか~!!
ま、これが人生最後の気がかりだというのでしたら・・・。
実は、こんなこともあろうかと思いまして、お線香も用意していますのよ~♪
お墓への近道は、車も通れないような道です。
屋外をこんなに歩いたのは久しぶりですから、
たどり着いたら座り込んでしまいました。
のどかな「里の春」です。
それからもう一つ、幼なじみのチーちゃんに会いたいというのです。
最後にお目にかかったのは6ー7年前です。
そのときチーちゃんは、すでに歩行することが困難な状態でした。
ご存命ならば99歳ですが、果たして・・・?
お会いできましたよ~!!
チーちゃんはご自宅で、お元気に暮らしてらっしゃいました~♪
昔の事は明確に覚えてらっしゃり、お話もしっかりとされていました。
「昔は銀座と言われたけど、今は猫も通らない・・・」というのは、
チーちゃんの言葉です。
「何でも話せる本当の友達だァ、尋ねてきてくれて涙が出るよ」
1時間少々でしょうか、思い出話がつきませんが、おいとましなくては。
車に乗り込んでから家の方を見ると、歩くのもやっとのチーちゃんの姿があります。
この後、いつまでもいつまでも、見えなくなるまで手を振ってくださいました。
幼い頃に過ごした村で、いつでも一緒にいて、何でも話すことが出来た。
お互いに間もなく100歳となる二人。
二度と会うことがないかもしれない?
大丈夫っ!!
姑が、ちゃんとデイサービスに通ってくれましたら、来年もお連れしますよ~♪
チーちゃんも、まだまだ、きっとお元気だと思いますよ~!!
来年の雪が溶けた頃は、きっとね~(ღˇᴗˇ)。o♡