今日は年長さん(もり組)と分かれて年少・年中さんだけで過ごす1日。そして母だけ当番の1日。いつもリードしてくれるもり組と保育スタッフがいない中、何となくまとまりのない朝の会がはじまった。
もり組にかわって前に立ちみんなの名前を呼び、今日やることを一生懸命伝えてくれたまんなか5人組。スタッフかなちゃんに書いてもらったメモ書きを見せながら、焼きリンゴの作り方を丁寧に説明してくれました。憧れのもりぐみ会議(もり組+保育スタッフだけの話し合い。もり組の特権!)みたいにまんなか会議をしたんだって。
自分たちだけでもできる!と誇らしげな、でもちょっと照れくさい気持ちも入りまじったほんとに良い笑顔。もりぐみになるという自覚がしっかり芽生えています。
自分たちで作って、おいしくできた焼きりんご。これでもり組さんにごちそうできるね。
いくつもの気持ちを出し合い、気持ちのぶつかりあいもたくさんありました。
年少女子のIトとSホが壊れた一輪車を取り合ってケンカをはじめた。ふたりとも泣きながら体で言葉で伝え続け、一輪車を掴んではなさない。
傍にいた母当番やまぴー(Iトのおかあさん)がそれぞれの気持ちを代弁したり共感したりするもどちらもゆずらない状況がしばらく続く。お互いの主張を繰り返すうち声をつまらせて本格的に泣きはじめたSホ。その様子を遠くでみていたわたしはたまらず近寄り、結果的には仲裁に入ってしまった...
Iトはここにお母さんがいる、Sホはいない。フェアじゃない!ってむりやり言い訳を考えながら。こんなときはいつももり組の誰かが間に入ってくれるのにな、とも。
咄嗟の自分の行動にまだモヤモヤ...気まずさを味わうチャンスを奪ってしまったかな。
次のぶつかりあいのきっかけは大なわ。まんなか男子のKクとKメが大なわの順番でもめはじめた。自分のペースでひとりとびたいKク。Kクと一緒にとびたいKメ。Kメのパンチがきまったところで、Kクが悲しそうにシクシクなきはじめてケンカはおしまい。Kメはすぐに状況と気持ちを言葉にしてその場を去り、残されたKクはしばらく咳き込みながら泣いていたので、それとなく涙のわけを聞いてみたけれどその場でKクの言葉は出ませんでした。
今伝えたいことは、見守りに徹することは難しい、難しいことをしています。ということではありません。伝えたいのは、まんなか組の自分たちだけで成し遂げたという自信を感じたこと、もり組がいなくてひとりひとり実は困っていたということ。
KクとSホがその日の夜に、お母さんに涙のわけを打ち明けた。
「Kメに負けて泣いた。それなのに、もり組が誰も助けに来てくれなかったから!!」
「Sホは悲しいことがあった。もり組がいてくれたらよかった」
卒園まであと少し。
しっかりもり組さんに甘えさせてもらおうとたくましくなった背中を見て思うのでした。
(みゆき)
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