もっちゃんのボケ防止日記

新型コロナウイルスに感染しないよう三密を避けて鳥撮りに嵌っています。

秩父の名峰 武甲山に登る

2016年05月22日 18時07分07秒 | 日記
 今朝は5時過ぎに起きて、6時前に家を出る。先日から予定していた武甲山登山に向けて出発。空は晴れ渡り、最高のコンディションだ。

 武蔵野線と西武線で所沢まで行き、特急に乗り換えて横瀬へ向かう。特急料金420円は痛いが、時間短縮のためには仕方がない。

 午前8時7分、西武秩父線「横瀬」駅に着く。駅を出ると、初夏を思わせる日差しだ。頭が暑いなと思ったら、帽子を被っていない。何と、帽子を電車の中に忘れてしまった。思わず、「私、馬鹿よね~」と口から出てしまった。

 目の前に雄大な武甲山が見える。山の下半分は石灰岩の採石場だ。上半分は緑に覆われている。



 今日は西武鉄道と秩父鉄道の共同開催のトレイルハイキングだ。案内冊子によると、健脚向きで約10km、約4時間とある。

 受付は駅から少し歩いた所だった。登山口まで行くバス代1200円を払い受付を済ませる。これまたバス代が高いが仕方がない。登山口まで歩いて行ったら1時間はかかる。登る前に疲れてしまっては何もならない。

バスが走り出すと直ぐにセメント工場があった。武甲山は昔から石灰岩産地で有名なところだ。

工場の駐車場のような所でバスを降りる。バスはピストン輸送で、帰りの最終便は15時30分だという。

 直ぐに登山コースに入るのかと思ったら、生川沿いの舗装道路を歩く。所々に砂防壁があり、水音が聞こえる。ウグイスの声が聞こえたが、姿は見えず。

 上り坂を歩くと汗が噴き出してきた。帽子のないことを悔やむ。道の脇に車が並んで止まっている。ここに車を止めて登山に出かけるらしい。見ると、札幌ナンバーの車があった。

 一の鳥居に着くと、駐車場があり満車状態だ。案内板を見ると、ここから登山道に入るようだ。



 登り始めると周りは杉の植林地ばかりだ。おかげで涼しい。しかし、平坦なところはなく、ずっと上り坂が続いている。丸太でできた段差が多く、登るのに疲れる。今日も参加者が多く、行列状態で登り続ける。

 途中にマス釣り場があったが、ほとんどのマスが死んで白くなっている。今はやってないようだ。山から流れ落ちる滝があった。小さな滝だが、不動滝だそうだ。樋が架けてあり、水を汲むことができるようになっている。ペットボトルが何本も置いてある。飲んでみると冷たくて美味しい。脇に小さな祠があったので、いつものようにお参りする。4人目の孫の無事誕生と3人の孫たちの健やかな成長、家内安全・無病息災を願う。



 大杉の広場で暫し休憩する。杉の大木が立っているが、枯れているようだ。今日はコーヒーとペットボトルのお茶を2本持ってきたが、1本が空になった。

 再び登り、階段状の急斜面を登る。やっと山頂に着いた。時計を見ると11時だ。登るのに2時間ちょっとかかったことになる。

 山頂にある御嶽神社にお参りし、展望台に行ってみた。狭い展望台には大勢の人がいた。雲一つない上天気で遙か遠くまで見渡せる。武甲山山頂1304m。思ったほどの疲れはない。山に登る醍醐味は、この頂上からの景色が見られることだ。
 下に見えるのは秩父の市街地だ。秩父には何度も来ているが、こんな上から見たのは初めてだ。しかし、石灰岩の採石場が見えない。

ー武甲山について一言ー

 武甲山は日本200名山の一つとされ、秩父のシンボルとして親しまれている山だ。二等三角点が置かれているが、以前は標高1295.4mとされていた。しかし、国土地理院の再計測によって、今は標高1304mと高くなっている。
 埼玉に生まれ、埼玉に生活する自分にとっても武甲山は忘れがたい山だ。大学の卒論で洞窟生物を研究したが、当時、横瀬の近くの採掘場で新しい鍾乳洞が発見され、その調査に来たことがある。小さな洞窟だったが、鍾乳石や鍾乳管が最高にきれいだったことを覚えている。
 そんな武甲山だが、これまで頂上まで登ったことはなかった。そこで、今回の挑戦となった武甲山だ。



 トイレに行こうとしたら、閉鎖されている。ここのトイレは雨水を使用していて、最近雨が降らないために使用を禁止しているという。汗をかいたためか、トイレに寄らずに済みそうだ。しかし、男性は木陰で済ますこともできるが女性は困るだろう。

 木陰に入り、昼食にする。風が爽やかで、コーヒーの香りが実によい。食後、野鳥がいないかと探してみたが姿はない。人も大勢いるので影を潜めているのだろう。

 正午前、下山することにした。登りは大変だったが、下りは結構楽だ。スピードも登りの時の二倍くらいに歩くことができる。但し、膝がガクガクになる。

 下っていくと、登ってくる人たちとすれ違う。どの人も疲れ切った顔をしている。若い人は少なく、高齢者が多い。

 だんだん、周りに人がいなくなる。野鳥を探すチャンスと思い、周りを探しながら下る。鳥の声は聞こえるが、姿が見えない。近くでウグイスも啼いたが、捉えることはできなかった。



 午後1時半、バスの待つ駐車場に着く。バスで横瀬駅に戻り、午後2時29分発の特急券を買う。時間があるので、駅周辺を散策する。武甲山を振り返ると、あの頂上まで行ってきたかと感慨に耽る。

 家に着いたのが午後5時過ぎ。今日は疲れたが、充実した一日を過ごすことができたことに満足する。