盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

カルト宗教というもの(続)

2012-12-18 11:29:02 | FFXI

さて、前回は「年代ものの XP マシンを引っ張り出して、まともに動作させるだけで大騒ぎ」の話でした。
それでも何とかデスクトップが表示されるまでは持ってきたので、FFXI のベンチマークをダウンロードして(これだけでも IE を使えだの何だのハードルは高かった)、動かしてみたら数値が 5,600 くらい。
2,000 あればぼちぼち XI が動く、4,000 あればけっこう高性能、7,000 あれば理想的といわれる数値です。
いまの基準でいえばそこそこ、10 年前のマシンとしては上出来すぎるといえるでしょう。

まあ当時で 50 万くらいしましたからね。
私はまったく使いませんでしたけど、これをメーカーに発注したのは私なんで、CPU とビデオボードは当時に入手できる最高性能のものを選んだ、それが功を奏したといえます。
ハードは OK、OS も XP だから推奨、ここまでは XI 稼働の条件をクリアです。
ここまでで半日かかってるんですよ。わけのわからないメッセージに振り回されて、ね。
ハードをいじるなんぞ1時間もかかっていない。大部分は OS のせいです。

さて、いよいよ本題。

今回の作業をするにあたり、Windows 使いの知人とチャットで話しながら進めていたのですよ。
この人は典型的な「コンピュータといえば Windows マシンしか使ったことのない」人。
ここ、重要ね。
それが決して悪いとはいいません。一時期パソコン=Windows という図式があったのは確かです。それしか使ったことのない人がたくさんいるのは当たり前。

ところがですね。
この人、私が Windows の操作性やメッセージの出来の悪さを愚痴るたびに、不機嫌になっていくのです。
しまいには「あなたは Windows は使いづらいほうが嬉しいようだし」「だったらマカー(知らなかったけど「マック信者」の意味のことばなんだって?)に話していればいいでしょ」。
私は Windows に文句をいっているだけなんですけど、この人にとってはまるで Windows マシンを使っている自分を否定されていると解釈しているらしいのです。

しつこいようですが、私はその道のプロです。仕事でも趣味でもハードやソフトをいじる人間です。
わかりやすくいうと、テレビのリモコンを操作するだけでなく、赤外線送受光センサや圧電素子も理解しています。
私にとってリモコンは単なるブラックボックスではなく、理解できる部品の集合体なのです。
つまり「直感的かつ論理的に」その機械を語る目があるのですよ。

いや、別にそれが偉いってことじゃないですよ。
機械を知り尽くしていることと、それを使うじいさんばあさんの気持ちを理解できることは、別ですからね。
その象徴が Windows です。機械屋の理屈をこね回すと、こうなってしまう。

いいたいのは、「ひとつの側面でしか物事を知らないと、人は道を見誤る」ってぇことです。

先ほどの「マック信者」の話でいえば、昔は Macintosh はとても高価で、大部分の人は「安いから」と他者のパソコンを買っていました。
必然的に「GUI が当たり前の Mac ユーザ」「出来合いのアプリだけ使うか DOS/V でがりがりいじる PC ユーザ」に、二極化しました。
この頃なんですよ、「マック信者」という単語が生まれたのは。
つまりこの単語は「貧乏人の僻み」の裏返しだった、という側面を抜きには語れないのです。
人間は他者を否定して貶めることによって、自らを高く見せたがる生き物ですからね。

そういえば Windows95(!)というのが出てきたとき、某パソコン雑誌が「さようならマッキントッシュ」という特集を組みました。
これからは Mac がなくても同じようにマウスで操作できる、もう Mac なんぞいらない、社会から消え去るだろう、と。
その後どうなったか。ほどなくその雑誌は廃刊になりました。さようならー。

そんなこたぁどうでもいい。現状を見てみましょう。
Mac はすでに IBM から Intel に軸足をシフトし、ベースの UNIX の上で MacOS が動くしくみを確立させ、その気になれば Mac で Windows も動く(同じ CPU を使ってるのに、なぜか逆はできない)ようになりました。
私のように UNIX のわかる者にとっては、普段は MacOS で、いざとなったらコンソールを開いて UNIX のコマンドベースで操作できる、実に使い勝手のいいマシンです。
いま Windows マシンをお使いのみなさん、Windows と DOS で同じ事やってるんでしょうかね。

そんなこともどうでもいい。現状で、昔といちばん変化したことは、価格です。
すでに Mac は高嶺の花ではなく、価格帯によっては「いちばんお買い得」でさえあります。
Mac 使い=金持ち、などという図式はとっくに崩壊しました。特別でも何でもない、選択肢のひとつです。

となると、よほど安物のマシンを使ってるか自作でもしない限り、自宅のパソコンを選ぶときに「Windows でなければならない」理由はありませんよね。
自家用車を買うときに「社用車と同じものを」なんて選ぶ人、いないでしょ。
まして世の中の流れは「脱 Windows」です。Linux マシンも増えてきたし、携帯端末の普及で「何がなんでも Windows」の時代はとっくに終わっています。

つまり「Windows マシンを使っている、それしか知らない」人は、数ある選択肢の中から自己責任で選んだだけの話で、それは必然でも不可抗力でもない。
まして他の OS と比較できないどころか経験も知識もないってのは、単なる勉強不足以外の何物でもありません。

ここで、ふと考えました。
落日の Windows を貶す発言を自分が貶されたと感じて憤る人は、マック信者の裏返しとは、違うのではないだろうか。
これはもしかすると、朝鮮ではないだろうか。

たとえば中国が尖閣諸島の権利を主張して、過去だの良識だの冷静だのぬかすのは、もう露骨に地下資源ほしさです。とてもわかりやすい。
もともとあの国は、ねちねちとあの手この手で嫌がらせをして相手の根負けを待ち、隙あらば強硬手段を取って既成事実を作りたがる国です。
これに対抗するのは毅然たる態度と地道な外交で、自民党が卑屈にならなきゃいいんですが。
で、それはそれでいいとして、肝心なのは、半島。
あそこは北も南も「洗脳」が国策でしょ。
北はいわずもがなですが、南も従軍慰安婦や竹島から始まって起源ヒステリーに至るまで、ほとんどすべて「まともな教育ではなく恣意的に偽りの教育を受け続けてきた」から、国際的に見れば馬鹿まる出しなのに本人たちは心からそれが真実だと信じてるわけでしょ。
だから北も南も、国際社会で通用するのは麻薬や武器の密輸や偽ドル札、そしてバブルの金だけで、信用はまったくない。

なんかね、今回それと同じことを、感じてしまったのですよ。
何々しか知らない。だからそれを否定されたら、まるで自分が否定されたかのように発狂してしまう。
Windows のことをなんでそんなに悪くいうの、そんないいかたするなんて信じられない、と。

これって新たな「ウィン信者」ですよ。
たまたまこの人は賢い(この部分に限っては愚か)ですけど、いま世の中で Windows に否定的な意見をヒステリックに糾弾したがり、とっくに消滅した「マック信者」などとレッテルを貼りたがるのって、桁違いにたちが悪い。

「そうはいうけど Windows にもいいところはあるんだぜ」と、大きく構えられないものなんでしょうかねえ。

・・・・・・・・・まさか、いいところが、ない?

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