盗人宿

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栃ノ心の治療

2019-05-10 12:14:55 | にゃんころ
先場所にカド番で負け越して関脇に陥落した栃ノ心が、「持病の患部のうっ血をヒルに吸わせる」治療を行ったそうです。

気持ち悪いと思う人も多いでしょうが、いまの医学では「患部にヒルをつけて血を吸わせる」「患部にウジをつけて悪い部分だけ食わせる」という手法が、けっこう行われています。
まああまり一般的ではないし、そこらの病院では頼んでもやってくれませんが、手術や薬では治しづらい患部の治療法として、世界のあちこちの先端医療現場で用いられている治療法です。

あそこまで閉鎖的な相撲界でその治療に踏み切ったというのは、よほど理解のある医者に巡り合ったのだろうし、栃ノ心もそこまでしてでも持病の右足を何とかしたいという切実な気持ちがあるのでしょう。
もともと彼は踏み込んで左手がまわしに届けば、白鵬でさえも脅かす怪力と技を持つ力士です。

彼の右足はかなり悪化しているので、次の場所で10勝というのは無理でしょうが、たとえ三役から陥落したとしても怪我をしっかり治してまた豪快な相撲を見せてもらいたいものです。


……と、思わず相撲の話をしてしまいましたが、私は子供の頃に大鵬と柏戸の千秋楽対決をテレビの前でわくわくしながら観戦した世代なので、いまの読者の人が喜ぶような相撲の話題には乏しいのですよ。

栃ノ心といえば、かつて前頭まで上がった宇良(うら)に負けたことがあります。
宇良は公式発表で172センチ135キロという小兵で、レスリング出身のため相手の懐に潜り込んでアクロバチックな技を繰り出すことで知られています。
顔が童顔であることから「生きたくまのプーさん」といわれ、彼に「足とり」という珍しい技で負けた栃ノ心は、盛んに恥ずかしがっていたそうです。

宇良は大型力士との対戦で無理がたたって大怪我をして、いま三段目まで落ちていますが、彼も怪我を治してまた上位に上がってきてほしい力士です。

地上波では十両あたりからしか中継しませんが、BSでは序二段や三段目から中継するので、若い有望な力士や逆に上から落ちてきた力士、年配でも土俵にしがみつく力士など、いろいろいておもしろいですよ。
五月場所で機会がありましたら、ぜひご覧ください。
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