(本記事は旧ホームページの古い記事をブログ用に復刻したものである。)
本業でまたまた札幌に行って来ました。
その序でに札幌近辺の花どころを訪ねて・・・
とシリーズ化したかったのですが、
第一弾として、イコロの森ガーデン(こちら)を訪ねた後、
カイシャの方針?も変わり、社用で行けるのは、今年は今回が最後のようです。
今回は時間が一時間程度しか取れなかったので、
超近場の(泊まったホテル向かいにある)大通公園と北大植物園を訪ねてみました。
まずは大通公園で見つけた素敵な公共花壇を。
奥に有名なテレビ塔が見えた。
公共花壇の花材にデルフィニウムが使えるなんて、さ~すが北海道だ。
メンテナンスはおおやけではなく、愛好家の皆さんがボランティアでやってる模様。
暖色系バージョンもあった。
黒葉のリグラリアとダリア
右上はペニセツム `パープルマジェスティ' Pennisetum glaucum `Purple Majesty'。
タカノハススキ
右上、アーチに絡んでいるのはカラハナソウ。
花だけでは平板で暑苦しくなるところに葉ものやグラースを入れたり、
アーチを配したりと、心憎い演出があった。
狭いスペースなりにも、何かしらのストーリーを宿しているような構成の花壇だった。
続いて北大植物園。
ここを訪ねるのは、30年ぶり。
朝9時開園と同時に入園。
右上は高さ10mにもなる
コロラドトウヒ(アメリカハリモミ)Picea pungens(Picea pungens var. glauca)。
左隣のカラマツはその倍近く高かった。
シロヨモギは秋田の海岸でも見かけるが、こんなに白くはない。
右上は高山性のバラ、オオタカネバラの実姿。
地味な植物ばかり続き、恐縮。
園芸ガーデニングを目的にしている場所では無いのだから、それはしょうがない。
ヘリアンサスの一種(イヌキクイモ?)
ここのボーダーではエキノプスの仲間が大人の背丈以上になっていた。
北海道にもマツムシソウは生えている。
エゾマツムシソウ(トウマツムシソウ)Scabiosa japonica var. acutiloba
北海道と東北北部、それ以外には朝鮮半島や中国にも分布すると聞くが、
自生しているものはまだ見たことがなかった。
(後日談: 2015年8月、青森の竜飛崎で見つけた。⇒ こちら)
トリカブトの花を見ると、「ああ。また秋がやって来たんだな。」と思う。
オクトリカブト
右上はオオヒナノウスツボ Scrophularia kakudensis の実姿。
隣にはかつて青森の深浦海岸(こちら)で見たエゾヒナノウスツボも植わっていた。
エゾトウウチソウは見た目が北陸原産のカライトソウとそっくりだが、
花序の先端ではなく元の方から咲いてくる点で違う。
日高山脈の限られた場所にしか生えていない珍しい花。丈は1m弱。
エゾトウウチソウ Sanguisorba japonensis
右上はたぶんナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba。
こちらは大人並みの背丈があった。
北方植物にはでかくなるのが多い。
アキタブキ Petastis japonicus var. giganteus。葉の直径は約1m。
右上はエゾニュウ Angelica ursina。見越し入道のようにでかかった。
エゾニュウは何の目的、いや使命があって、こんなにでかくなるんだろう。
次の写真は隣のトリカブト畑の草むしりをしている小母さんと較べたもの。
以上。
(本頁は2009年9月12日、旧ホームページ「モウズイカのガーデニング狂時代」にアップしました。)
PS.北海道のガーデン巡りは翌2010年から再開しております。
⇒ 初秋の上野ガーデン・前編(2010年9月17日)
⇒ 「風のガーデン」に憩う/ビタミン秋色編(2010年9月18日)
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