(本頁は「再び・・・」と題していますが、初回の訪問記録はこちらです。)
二日目、7月21日はよく晴れた。
この日は銀泉台から赤岳に登り、余力が有ったら小泉岳まで行くことにした。
駒草平から赤岳方面を望む。右端は烏帽子岳。
銀泉台へは層雲峡温泉から大雪国道(国道39号線)を東進し、
大雪ダムから、(十勝に抜ける)国道273号線に入り、トンネルをくぐると、
ほどなく銀泉台に続く観光道路が始まる。今時、珍しい砂利道だが、
秋田の林道に較べると道は広く走りやすい。
しばらく広葉樹林の中を走ると終点の銀泉台に到着。
層雲峡温泉から30分と少しだった。
銀泉台の駐車場には既に数台の車が止まっていたが、道外のナンバーは今のところ私だけだった。
6時少し前に登山開始。
広葉樹林の中の広い登山道
広葉樹林の中の広い道を少し歩くと、
途中で赤岳登山口の標柱があり、やっと本格的な(急傾斜の狭い)登山道になる。
林の中の急坂を登ると、林の中なのに、エゾツツジやイワブクロなど高山性の種類が咲いている。
ここは風穴のようになっており、部分的に高山性の種類が降下しているものと見た。
後でいっぱい出てくるだろうとここでは花の撮影はしないで、先に進む。
ほどなく林が切れ、道は山肌をトラバースして行く。
今回のマップ
第一花畑(花苑)と呼ばれるところは、2017年7月27日来た時は少し残雪があったが、今回は無かった。
草花は少なく、低木はウコンウツギが多く咲いていたが、何よりも北や東側の山並みが素晴らしい。
北の方は、左からニセイカウシュッペ山(1883m)、1800m超の無名ピーク、1811mピーク、平山(1771m)だろうか。
北東の方は、網走との国境の山々。左から屏風岳(1792m)、武利岳(1876m)と思われる。
来し方、南東方向を振り返ると、十勝との国境の山々が見える。
左からポン音更山(1802m)、音更山(1932m)、少し空いて石狩岳(1967m)、ニペの耳。右端奥がニペソツ山(2013m)だろうか。
駒草平への登り始めの針葉樹林でリンネソウの群生に遭遇した。
東北ではなかなかお目にかかれない花なので、嬉しかった。
リンネソウの群生
ゴゼンタチバナ
二時間近く歩いていたらいつの間にか駒草平のエリアに。
ここで今日登る赤岳が実質初めて見えたが、どこが山頂なのかよくわからない。
駒草平。バックは赤岳。
後でわかったことだが、真ん中辺の丸い雪渓の左を登り、更に左上の雪渓の右を登ったところが赤岳の山頂だった。
登山道は無いが、東岳の方がわかりやすかった。
駒草平。バックは東岳(2070m)。
駒草平のコマクサは(秋田駒や岩手山と較べても)それほど密度は濃くなかった。
しかし無理にロープをはみ出さなくてもコマクサを写せた。
駒草を単独で。
赤岳に登るためには二つの雪渓に隣接した坂道をクリアしなければならなかった。
初めの雪渓は左脇を掠めるが、ここではエゾヒメクワガタやエゾコザクラなど雪田性の高山植物が多く見かけた。
赤岳に登るための初めの雪渓。
エゾヒメクワガタやハクサンボウフウの群生
エゾコザクラのアップ
イソツツジ
ジムカデ
イワヒゲ
エゾヒメクワガタをアップで。
青い花をもう一種。
ミヤマリンドウ
二つ目の雪渓脇の坂道もしんどかった
二つ目の雪渓の坂道
が、そこをクリアーしたら、急に平らになり、今まで見なかった花たちが現れた。
前日、黒岳の山頂風衝地で見たものと共通している。
どうしたんだろう。それは赤岳の山頂台地に到達した証しだったと後になってわかった。
メアカンキンバイ、チシマキンレイカ、イワブクロなどの花叢。
エゾイワツメクサ
エゾツツジ
チシマキンレイカ
メアカンキンバイ
エゾタカネスミレの残花
「後編」へ続く。
今回の大雨、浸水免れたようで何よりです。
が今年の夏は雨がひどいですね。
いったいいつまで続くんでしょうね。
写真は下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、一回の山行きで500~1000枚撮ります。
その中で偶々見栄えがいいと思われるものを並べているだけです。
大雪山まだ続きますのでよろしくお願い致します。
エゾコザクラ色が濃くきれいですね。
いつも見せていただいて、思うのは 写真がとてもきれいです。
きっと、腕とカメラがいいのでしょうか(笑)
眼の保養になりました。ありがとうございます。