秋田の野草で一番早く咲くものは何だろう。
フキノトウかフクジュソウか。
一番早く咲く場所は秋田では沿岸部だろう。だとしたら男鹿半島かにかほか。
これらの花を探して、(2019年は)三月三日、男鹿の門前、五社堂に行ってみた。
すると両種ともに咲いていたが、
それらよりも先に目に入った花はオオイヌノフグリ。
日当たりの良い石段の途中にそれは咲いていた。
結局、この年、一番最初に花を見たのは、フキノトウやフクジュソウではなく、
タッチの差でオオイヌノフグリになった。
2019/03/03 男鹿門前にて。
こちらは少し日が経って、4月14日、男鹿の鵜ノ崎海岸の遊歩道で見つけたもの。
ここではセイヨウタンポポやヒメオドリコソウと混生していた。
2015/04/14 男鹿鵜ノ崎海岸にて。
オオイヌノフグリはわざわざ男鹿まで来なくても、秋田市の我が家の近辺でもいっぱい生えている。
しかし写真撮影にはあまり向かないと思う。
理由は、以前、家の近くの生育地で撮影しようとして花に接近、犬の糞をうっかり踏んでしまったから・・・。
このことがトラウマになってしまったのか、
たとえ糞は拾われて無くなっていても、おしっこがかかっている可能性は残る。
よって個人的にはこの花は家の近くでは撮影しない。
またこの花を見ると犬のふぐりよりも、ふん(糞)を連想してしまう。
場所は変わって、男鹿の隣村、大潟村の菜の花ロード。
ここを(2009年)5月6日に通ったら、ソメイヨシノと菜の花がちょうど盛りだった。
2009/05/06
ここにはオオイヌノフグリも生えていたが、残念ながら花は終わっていた。
別の年(2011年)、今度は半月以上早く、4月13日に来てみた。
すると菜の花はまだ小さかったが、オオイヌノフグリが・・・
2011/04/13 菜の花ロード
ここは凄い群生地だった。
幅は狭いながらも、1キロ以上にわたって咲き続く。
しかも人家とは10キロ以上離れ、犬の糞とは無縁のオオイヌフグリなのだ。
これは・・・
2018/04/27 自宅庭
うちの庭に植えたネモフィラ(ルリカラクサ) Nemophila menziesii。
オオイヌノフグリによく似るが、
こちらは(APG分類では)ムラサキ科、
(新エングラー分類では)ハゼリソウ科に所属する北米原産の一年草。
花の径は2センチを超え、赤味の無い青、コバルトブルーの花を咲かせる。
それに対し、オオイヌノフグリ Veronica persica は(APG分類では)オオバコ科、
(新エングラー分類では)ゴマノハグサ科なので類縁関係は無い。
他人の空似のひとつだろう。ヨーロッパ原産で現在は世界中に広く分布しているコスモポリタンだ。
以上。
いいものを見せていただいて感謝です。
私はイヌノフグリが大好きです。
小さい時に春の野でこの花を見ていた記憶があるんです。
この写真、いつまでも見ていたいです。
個人的には青い花が好きで、オオイヌノフグリもそのひとつですが、
家の近くでは立派な群生はありません。
遠隔地ですが、大潟村の菜の花ロードの群生は素晴らしいですね。
イヌノフグリは昔、実家のリンゴ畑で見た記憶が有りますが、最近は見ないですね。
現在の自宅庭ではタチイヌノフグリが繁茂しています。
CCRの『雨を見たかい』が、聞こえてきました(笑)
他人の空似でも、これだけ似ていると面白いですよね。
CCR「雨を見たかい」懐かしい。確かヒットしたのは今頃、早春の頃でしたね。
ネモフィラは四半世紀前、園芸ガーデニングに夢中だった頃、よく種蒔きしました。
しかし冬場の温度管理に失敗して、よく徒長させたものです。
最近は苗を買って植え付けることが多くなりました。