(本頁は「サワオグルマがいっぱい。」の続きである。)
5月15日の午前中は仙北市のとある山で七年ぶりにトガクシショウマを見た。
その後、O氏と別れ、単身で八幡平方面に向かった。
今話題のドラゴンアイや大沼湿原で花を見ようと思ったからだ。
途中、玉川ダムサイトに立ち寄り、そこで昼飯とした。
こちらは宝仙湖越しに、面白い形をした小山が並んで見える。
左から黒森、そして女神山、男神山の重なり。それらの右奥に連なる緩い山は焼山火山だ。
宝仙湖から先は緑が濃くなった森の中を駆ける。
玉川温泉より先の道路端には昨年までと同様、入林禁止の規制線が張られていた。
ところがどうしたことだろう。
鹿角市との境界、大場谷地の駐車場には規制線が無くなっていた。
ここは確か2017年5月、クマによる悲惨な死亡事故が有って以降は
駐車場がロープやバリケードで封鎖されており、湿原も立ち入り出来なかったのだが・・・。
湿原から戻って来た人も居たので、私も入ってみることにした。
トガクシショウマ同様、七年ぶりだ(2017年の記録はこちら)。
なお先ほどのブナの葉隠れ姫探索の時と同様、鈴と笛はしっかりと身に着けていた。
湿原は既に雪が融けて褐色の枯原が現れていた。
周囲の森のブナの新緑がとても奇麗だった。
五分ほど歩くと奥の方でミズバショウが咲き出していた。
個人的には今年初めて見るミズバショウ群生だった。
ミズバショウは奥へ行くほど密度が濃くなった。
黄色い花が混じって咲いている。
これはエゾノリュウキンカだ。
振り返ると
バックのお山は焼山火山(1366m)。
(右上)エゾノリュウキンカをアップで。
数は少ないが、他の花を。
濃色のキクザキイチゲ
アキタブキ
(右上)ミズバショウ
元気な緑の芽出しはコバイケイソウ。
六月中旬以降はこの花がこの湿原の主役となる。
もうそろそろおいとましよう。バックのお山は焼山火山(1366m)。
湿原の奥の林にはサンカヨウが群生しているが、今はまだ雪の下敷きだ。
こちらのサンカヨウは湿原を抜けて鹿角市側に少し下りた林で見たもの。
同じ場所でシラネアオイとニリンソウ。
オオバキスミレ
(右上)スミレサイシン
結局、今日は八幡平の大沼湿原やドラゴンアイに行けなかったが、
ミズバショウとリュウキンカは大場谷地で十分堪能できた。
以上。
東北の植生はほんと手付かずの大自然が残っていますね
北アルプスには30年前に三回程行ったキリ、
南アルプスには一度も行ったことはありませんが、植物の種類は凄いなと思います。
しかし最近はシカの食害などでキレイどころが失われているとも聞きます。
10年ほど前、霧ヶ峰に行った時は愕然としました。
東北ではシカの食害は早池峰山などで一部聞きますが、それ以外は今のところ無いようです。
ただしクマの出没が多く、単独での山歩きに制限がかかるようになって来ました。