岩手の三ツ石山は紅葉が人気のお山だが、夏はどうなんだろうか。
ほとんど情報が無かったので自身で確認すべく、訪ねてみた。
7月18日は早朝から素晴らしい晴天だった。
まずは登山前に見た岩手の山々。なお肝心の三ツ石山は雫石側からはほとんど見えない。
雫石から岩手山を望む。
網張温泉を過ぎたところから。
乳頭山方面を望む。
南の志和三山を望む。
早池峰山を望む。
今回の非合法マップ
車止め(標高約1000m)のゲートから奥産道の舗装道路を40分ほど歩く。
奥産道の舗装道路 ここから登山道
奥産道の道端は、6月に来た時、山菜取りの人でいっぱいだった(こちら参照)。
登山口から一時間くらい(コースタイムは45分)登山道を歩くと三ツ石山荘のある湿原に到着する。
ここで実質初めて三ツ石山が見えて来る。山頂は1466m、湿原は1281mなので標高差は185m、
すぐに登り切ってしまいそうだが、暑いのでのんびり登ったら、一時間たっぷりかかった。
三ツ石湿原から三ツ石山を望む。
花の終わったコバイケイソウ
三ツ石山に咲く花だが、結論を申しあげると、種類も量も少なかった。
目立つ花はニッコウキスゲがパラパラ咲いている程度で、
他はハクサンボウフウやモミジカラマツ、マルバシモツケ、ニガナの仲間など地味な花ばかりだった。
カラマツソウやハクサンチドリはほぼ終了。
東北の山に多いハクサンシャジンも見当たらず、ハクサンフウロ、クルマユリも咲き出したばかりでまだ疎らだった。
ニッコウキスゲがパラパラと。
ニッコウキスゲとハクサンボウフウ
サンカヨウの実 モミジカラマツ
ハクサンフウロ クルマユリ
ハクサンフウロにたかる奇麗な緑のカミキリ似の昆虫は何だろう。後で詳しい御方から、アオハムシダマシだろうと教えていただく。
三ツ石山は花こそ少なかったが、山頂からの展望は素晴らしかった。
個人的には北側、八幡平方面の眺めが好きだ。
山の上にこんなに広く平らな場所があるとは驚きだ。
岩をどけた北側、八幡平方面の眺め。後ろの山は大深岳と源太ヶ岳の連なり。
後ろの山は源太ヶ岳と東の連なり。そのバックに八幡平茶臼岳から前森山の連なり。
三ツ石山頂からは八幡平方面以外の眺めも素晴らしい。
今日は岩手山もくっきりと見えた。早朝、雫石から見た姿とはだいぶ違う。
反対側には遠いが、森吉山の眺めもいい。
岩手山
秋には岩手山の前面がこのように真っ赤になる。2019年9月26日に撮った写真を挿入。
西側、森吉山方面の眺め。
西側、グレートフラット大白森と手前に秘境・栗木ヶ原湿原。
南側の眺め。笊森山(左)と乳頭山の間から秋田駒ヶ岳。
南側、三角山の眺め。手前、崖の陰に千沼ヶ原が隠れている。奥の方には和賀山塊。
「後編」へ続く。
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