(本頁は「・・・秋田駒ヶ岳の花(1)」の続きである。)
男岳分岐からムーミン谷に下りる道はとても急だ。
いつも落石にヒヤヒヤする。
女岳の姿は丸みを帯びて優しい。
ムーミン谷に下りた場所で道が分岐している。
女岳に登るには右の道を選び、男岳との鞍部まで少し登らなければならない。
右側の男岳は峩々たる岩山に変わっていた。
ここで参考マップ。
秋田駒ヶ岳の山頂部は幾つかのピークに分かれている。
最高峰は男女岳(おなめだけ)(1637m)、
男岳は二番目に高く、1623m。
三番目は横岳(1583m)、その次は焼森(約1550m)。
女岳は1513mで高さでは五番目であることがわかった。
鞍部近くから見た女岳。
鞍部近くから見た男岳。
こんな急な斜面を駆け下りて来る登山者が複数居たのには驚いた。
行く手には昭和45年の噴火で流れた溶岩が。
50年以上を経過しているのにそれはまだ黒々としていた。
女岳の山頂をめざして登って見る。
山頂が近づくと、植物の種類は少なくなり、黄色っぽいコケのようなものと
イワブクロばかりになってしまった。
イワブクロが咲き出していた。
謎の苔。もしかしたら苔ではなく、地衣類(ミヤマハナゴケ?)かもしれない。
山頂から離れた場所にはいろいろな植物が侵入していた。
コメススキ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、コメバツガザクラ、エゾツツジ・・・
代表としてタカネスミレ。
高山荒原のパイオニアと謂われるコマクサは此処では見いだせなかった。
女岳山頂付近から見た主峰男岳(1623m)の姿は迫力があった。
右の鞍部(ムーミン谷への下り口)越しに男女岳(おなめだけ)のアタマが少し見えるのがご愛敬。
再びムーミン谷に戻って、谷底で見た花。
ミヤマカラマツ
(右上)モミジカラマツ
ムーミン谷にはカラマツソウも有ったが、花はもう終わっていた。
ムーミン谷、駒池付近の眺め。バックは男岳。
ムシトリスミレの咲き残り
(右上)アオノツガザクラ
ツツジ科の低木が続く。
ガクウラジロヨウラク
アカモノ
シラタマノキは実の写真をよく見るが、
花の写真は割と珍しいかもしれない(本種のみ、ムーミン谷ではなく、焼森で見た)。
真夏以降の高山はセリ科の花が多くなる。
今回はハクサンボウフウとミヤマトウキ。
ハクサンボウフウ
(右上)ミヤマトウキ
ムーミン谷が終わり、今度は大焼砂の稜線を横岳に向かって登る。
今歩いて来たムーミン谷の木道や駒池が望まれる。
バックに聳えるのは女岳(左)と男岳。
大焼砂ではコマクサを期待していたが、今回は登山道近くの花は悉く終わっていた。
がっかりしたが、横岳山頂を過ぎ、焼森に行ったら、咲き残りが二株だけ有った。
そのうちのひと株を。
コマクサの咲き残り
焼森から先、しゃくなげコースに咲いていた花達。
コバノイチヤクソウだろうか。バックはゴゼンタチバナ。
(右上)ハクサンシャクナゲ
以上。
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