今年は春の進行が早い。
例年なら春が遅い県北部、七座山(ななくらさん)辺りでもなんか咲いているだろうと思い、
4月6日、北に向かってみた。行く途中、見えた山々を。
能代市郊外から白神岳と向白神岳
藤里駒ヶ岳
七座山登山口から米代川と七座山の連なり
登山口の案内板がよく出来ているのでそのままマップとして使用させて頂く。
黄破線が今日歩いたルート
今回の七座山(ななくらさん)は花が目当てだったが、
朝9時前の時点ではイチゲもカタクリも花を閉じたままだった。
全開になるのは昼近くだろう。仕方ないので時間潰しに七座山に登ることにした。
直登だと片道30分程度なのであまり時間潰しにならない。
今回は奇岩や巨杉を見ながら、南側の旧道をのんびり歩き、山頂に行くことにした。
権現様と呼ばれる巨岩の上には天然の秋田杉が生えていた。
名も知らぬ巨岩。こちらもやはり上には木が生えている。
岩上に生えた天然の秋田杉の巨木
右上の杉の木はどうやって生計?を立てているんだろう。
(ここで言う「生計?」とは通常なら土から得られる筈の水分や栄養の補給、そして自身の生長とのバランス。)
七座山稜線の断崖が見えて来た。
前半の山場、法華の岩屋に到着。
巨大なハチの巣、或いはサルノコシカケ(裏側)を連想した。
法華の岩屋から先は稜線に這い上がる関係で、登りはきつくなるが、
ほどなくして七座山の最高峰、権現倉(288m)山頂に到着。
しかし樹木で景色はほとんど見えない。景色は稜線を北に歩き、展望台に上るしかない。
展望台からの東側のながめ。下の川は米代川。
展望台から森吉山
稜線に花は少なかった。
オオイワウチワ
シュンラン
展望台からは急な東斜面岩壁を鉄製の階段を使い、下山する。
下山に使った階段
途中で咲いていたエンレイソウ
下山後は花の多い北側の原生林の中を彷徨う(道は無い)。
今はキクザキイチゲが最盛期だが、ここには一般的な白やうす紫の他に濃色のタイプも多い。
カタクリとキクザキイチゲ
濃色のキクザキイチゲ
今回見た最も濃い娘
アズマイチゲ(白)とキクザキイチゲ(薄青紫)
白と濃色が隣り合って。
イチゲやカタクリ以外の花を少し。
この山はスミレサイシンが異常に多い処だが、今回は少し早かったようでまだ咲き出したばかり。
また猛毒のハシリドコロも多いが、芽を出したばかりだった。
ハシリドコロ(黄花タイプ)
ナニワズ
以上。
咲く花も豊かな表情ですね。キクザキイチゲ気に入ってしまいました。
山や岩からすると大昔の火砕流又は凝灰岩の土地なのでしょうか?きっと美味しい水の中でみな活きているのでしょうね。
ありがとうございました。
七座山は低いですが、変化にとんだ地形と秋田杉やブナの原生林が素晴らしいお山です。
特に急峻な東斜面は昔、佐竹の殿様が伐採を禁じたとかで杉の巨木が天を突くように伸びあがっています。
この日はわざわざ青森からも登山者がいらっしゃってました。