本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
雪割草の季節になると、山形のとある山も気になってしまう。
ここは同じ山形の高館山(こちら)に較べると開花は遅めなので、そろそろ好いかなと思い、4月12日に訪ねてみた。
とある山に行く途中、見た風景。日本海と飛島。
他の人のこの山の登山記録を見ると、雪割草の盗掘防止の観点から山名を伏せることが多いようだ。
以前、町おこしにとこの山の雪割草を宣伝したところ、心無い方々に盗掘され、
壊滅的な状態になったと聞く。私もそれに習い、「とある山」とした。
ここの雪割草はミスミソウのようだ。
株や花のサイズは高館山のものと較べると小さめだが、ドキッとするほど色の濃いのが多い。
それはさておき、急勾配の登り口ではユキツバキ?の花が咲いて迎えてくれた。
登り口の急坂 ユキツバキ?
ヤブコウジ(実) キクバオウレンとミスミソウ
中腹あたりから、オウレンや雪割草が多くなる。
オウレンは終わり気味だったが、雪割草の方はこれからが本番と言ったところ。
初めは白っぽいのが多かった。
ミスミソウ
登るにつれ、青紫やピンクの濃いのが目に付くようになる。
こういった小憎らしい花たちが登山道脇の落ち葉の間からヒョコヒョコ顔を出している。
ミスミソウ
ミスミソウ。カタクリと一緒。
この山にはイチゲやカタクリなどスプリングエフェメラルは少ないものと思っていたが、
北斜面から登ると普通に有った。
キクザキイチゲの色違い。
カタクリ
オオイワウチワは山頂部の稜線など乾き気味のところに多い。
花は咲き出したばかりだった。
オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)?
ショウジョウバカマ。右下にキクバオウレン。
エンレイソウ
コシノカンアオイ
山頂稜線から丁岳。
山を降りたら、鳥海山から雲が取れ、一糸まとわぬ姿を披露してくれた。
帰り道はそれを眺めながら・・・
旧・八幡町から。
遊佐町月光川朝日橋から。左側に映画「おくりびと」の椅子が小さく見える。
遊佐町吹浦付近から。
以上。
この山の雪割草は花の径も株もちっこいですが、
濃い色が素晴らしいです。
宝石を探して歩く感覚ですね。
近くの高館山のオオミスミソウとはまた違った愉しみの山でした。
野生の雪割草、ずいぶん種類があるんですね。
色もきれいですし、贅沢な時間でしたね。