(本頁は「2023年5月25日、岩手山と岩洞湖を巡る。」の続きです。)
オキナグサって知ってますか。
絶滅危惧植物の代表格です。
東日本大震災のあった2011年の今頃の季節、早坂高原とその周辺で見かけております
(記録はこちら)。
今回は12年ぶりに生育地を訪ねてみました。
最初に寄った場所は元々、数は疎らでしたが、今回は残念、絶滅しておりました。
ふたつ目の場所は
以前はうじゃうじゃ生えておりましたが、今回は僅かひと株だけ・・・と惨憺たる状況でした。
これは盗掘もあるでしょうが、生育地の環境変化(笹の侵入など)が主原因かなと思いました。
写真はふたつ目の場所近くで新たに見つけた大株です。
今回見た最大の株
少し小さな株を幾つか。
花は下向きに咲くので、花の中を見るために、完全に側臥位になって撮りました。
さいわい地面は乾いており、裸地なので私が寝転んでも潰すような花もなく、愉しく花を撮ることが出来ました。
今回見た二番目に大きい株。
オキナグサが有る処にはアズマギクもよく咲いているものです。
アズマギクはちょうど盛りでした。
アズマギクの群生地
アズマギク
アズマギクとセイヨウタンポポ
ここは夏場冷涼な気候のおかげか、秋田や山形ではあまり見かけない花が豊富にありました。
そのひとつがスズラン。
スズランの群生
スズランの蕾
ヤマツツジ
黄色はミツバツチグリが多かったのですが、
一部ではキジムシロなのでこれは近寄らなければ識別できませんでした。
他にはフデリンドウの花がいっぱいありました。
ミツバツチグリ
キジムシロ
フデリンドウとミツバツチグリ
フデリンドウ
早坂高原の景色
この辺りはかつてオキナグサがうじゃうじゃ有った場所ですが、
今回は僅か一株しか見出せませんでした。
ヤドリギ
タムラソウの芽出し。
この高原はお盆以降、タムラソウやオミナエシの花園になります。
早坂高原の景色
早坂高原の
オキナグサよ。永遠なれ。
Pasqueflower Fields Forever
「昼の岩手山を東と北から。」に続く。
眺望と花の原種を見せてくれました。チョウカイアザミ、チョウスイフスマ、鳥海湖と残雪でした。
ここで見る鳥海山の稜線の穏やかさからして、山行も
楽な山かと思っていましたが、厳しい山の様でした、
初夏の頃で、岩陰でひっそりと咲く花も環境の厳しさ
を伝えているようでした。
先ほども別投稿(鞍掛山)への貴コメントに関して申し上げておりますが、
本投稿も鳥海山の記事ではございません。
無関係のコメントは後で削除させていただくことがございます。
この日は初めオキナグサが亡くなってしまったものと
ガックリしましたが、後になり、見つかり嬉しかったです。
また花は下向きに咲くので、花の中を見るためには、完全に側臥位にならなければなりませんでしたが、
さいわい地面が乾いた裸地なので私が寝転んでも潰すような花もなく、撮影出来ました。
私自身にとっても最高の一日でした。