(本頁は「男鹿でフクジュソウ探し」の続きである。)
3月6日は、五社堂に行く前の朝、鵜ノ崎海岸に立ち寄っている。
ここは男鹿半島・大潟ジオパークのホームページによると、
「『日本の渚百選』に選ばれている美しい海岸です。
沖合まで浅瀬のため、潮が大きく引いたときには曲がりくねった地層からなる海底が姿を現します。
約1,000万年前の海底にあった地層が隆起し、
波の侵食を受けて柔らかい地層が削られ硬い地層が残ったため、現在の姿になりました。
そのため、魚の骨や、うろこの化石が見つかります。
海岸は地層の様子から鬼の洗濯板とも呼ばれています。」
とあった。
鵜ノ崎海岸
最近は遠浅の海岸風景を「秋田のウユニ塩湖」などと称し、人気が出てるようだが、
今回立ち寄った時間帯は干潮だったので、鏡のような海面は見えなかった。
かわりに沖合に連なる小豆岩にアプローチしてみた。
鵜ノ崎海岸とバックに男鹿毛無山。手前の丸っこい岩が小豆岩。
小豆岩の群れ。
小豆岩
小豆岩
男鹿の海岸の岩と言えば、ゴジラ岩が有名だが、
個人的には小豆岩の方が面白いと思う。
小豆岩については、以前、友人の鈴木信愛氏が素晴らしい解説文を寄せてくれていた。
再掲するので、ご参照頂きたい。
「地元では「小豆(あずき)岩」と呼ぶ「球状コンクリーション」は、別名「ノジュール」のことです。
「球状コンクリーション(ノジュール)」とは、
生物の遺骸など有機物が海底で腐敗するときに二酸化炭素が放出され、
それが海水中のカルシウム、マグネシウムと反応して周囲の砂を巻き込んで固化し、
球状になったものです(注;非生物的に形成されることもあります)。
例えると、コンクリートの皮で生物遺骸の餡をくるんだ肉饅みたいなものです。
通常、ノジュールは数cmから十数cmの大きさで、
割ると中に化石が入っていることが多いのですが、
ここ、鵜ノ崎の「小豆岩」は写真のもので2mほど、最大は5mもあり、最大級のクラスです。
割れたものもあり、中身が見えます。(以降、略)」
今日、近寄れた中では最大の小豆岩
五社堂、福寿草山に寄った後、帰り道では寒風山の山頂を掠めている。
こちらは標高355mと低いながらも一応、火山。
車に乗ったまま山頂まで行けるので、登山の対象にならないが、
山の大部分が芝やススキ草原で覆われ、展望が素晴らしい山だ。
また五月以降は花も豊富だ。
今回は森吉山や岩手山、鳥海山などが見えたので、以下、列挙する。
寒風山の核心部分。寒風山山頂、姫ヶ岳、大火口を望む。
寒風山山頂から姫ヶ岳と男鹿三山(左から毛無山、本山、真山)を望む。
東に森吉山。その右奥に八幡平。
太平山地越し、真ん中付近に白い頭の見える山は岩手山。
太平山方面。
秋田市方面の眺め。風車の数が凄い。
海越しに鳥海山。
今日は青森方面は靄があって、白神山地や岩木山は見えなかった。
帰り道で再度、鳥海山。
男鹿からの帰りに
秋田市郊外・日赤病院の近くまで来たら、目の前に鳥海山が再び現れた。
形は男鹿から見たものとほぼ同じ。サイズはひと回り大きくなっていた。
今頃の時期、もっと近くから見た姿は、こちらを参考にされたし。
以上。
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