本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです。今回、写真を少し入れ替えて二度目のアップとなります。
東北には花の名山が多いが、一番綺麗な高山のお花畑は何処だと聞かれたら、
私は焼石岳と答えようと思っている。
そのお花畑が出現する時期はとても早く、例年だと6月上~中旬頃。今年は6月4日に訪ねてみた。
今回は岩手側、中沼コースから入山。
例によって非合法マップ。
早朝の中沼の水面は凪いで、横岳がしっかり映っていた。
早朝の中沼鏡面風景(背景は横岳)
中沼畔に咲くムラサキヤシオ 上沼
上沼から先は残雪が現れ、登山道がわかりにくくなる。
かと思うと、登山道が雪解け水で渓流になっているところもあった。
今回、登山靴はリュックに入れ、ゴム長で歩いているが、それは正解だったようだ。
残雪に覆われた場所。ここでは踏み抜きや滑落に注意。 その上の登山道は雪解け水で渓流になっていた。
つぶ沼分岐点やその上はまだ冬かと思われるほどの大量の雪が残っていた。
銀明水までの間は、ブナの新緑と白い雪のコントラストが強烈だった。
ところどころ道が判らなくなるので、ピンクテープを必死で探す。
銀明水に辿り着いたら、水場が現われていたのでホッとする。
向かいの斜面の雪が消えた処はリュウキンカとミズバショウでびっしりだった。
銀明水付近のリュウキンカ、ミズバショウ群生。
銀明水付近のリュウキンカ、ミズバショウ群生 ショウジョウバカマとコバイケイソウの芽出し
銀明水から先もしばらく雪原歩きが続くが、渓流はもう無いので、靴はゴム長から登山靴に履き替える。
理由はさらに上は石ころばかりの道になり、ゴム長だと底が薄くて足裏が痛くなるから。
雪原を越え、石ころ道をしばらく歩いていたら、初々しいハクサンイチゲの出迎えを受ける。
ハクサンイチゲ
いつの間にか姥石平(標高1421m)に到着。
途中はあんなに雪が多かったのに、ここは無雪だ。
少し歩くと、天国のようなお花畑が始まる。
姥石平のお花畑。バックは焼石岳。
ハクサンイチゲの間にミヤマキンバイやユキワリコザクラも少し混じっている。
今日はよく晴れているが、視程はイマイチなので、山頂から鳥海山や月山などの遠方の山の眺めは期待できそうにない。
よって焼石岳山頂には登らず、姥石平や東焼石岳のお花畑を堪能し、間道を通って南本内岳をめざすことにした。
東焼石の方に進むとユキワリコザクラが増えて来た。
ユキワリコザクラ
ユキワリコザクラとミヤマシオガマ
ミヤマシオガマは咲き出したばかり。もう一週間後あたりが見頃だろうか。
姥石平のお花畑
東焼石岳から横岳を望む。手前に咲くのはミヤマキンバイ。
東焼石岳から経塚山方面を望む。
姥石平、東焼石の後は間道を通って南本内岳(1492m)へ。
途中は残雪が多く、花は少なかった。
間道から牛形山を望む。
ヒナザクラ
ミツバオウレン シラネアオイ
南本内岳山頂手前には割と大きな沼が有るが、名前はわからない。仮に無名沼としておく。
無名沼越しに焼石岳(左)や西焼石岳を望む。
今日は晴れているが、遠くは霞んでいる。鳥海山はほとんど見えなかった。
⇒ どうしても見たい方はこちらをご覧あれ。
南本内岳(1492m)の山頂は花が少ない印象があるが、今回はチングルマやミヤマキンバイのカーペットになっていた。
南本内岳山頂
ミヤマキンバイ
山頂からは近くの三界山(1381m)が格好良かった。
花や三界山を眺めながら昼餉としたが、今日、南本内岳まで来たのは我独りのようだった。
南本内岳山頂のチングルマと三界山。
三界山(1381m)
以上。
夏の焼石岳もありがとうございます。機会があれば、再訪したい山です。
この山、登山ルートや時期を変えて行くたびに新しい発見のある山です。折を見て別ルートも報告いたします。
何時もありがとうございます。
昨年の冬、アップしたものの焼き直しです。
当時は本ブログを立ち上げたばかりでご覧になられた方も非常に少なかったので、
今回、写真を少し入れ替えて再度アップしました。
ご覧いただけて嬉しいです。
お花畑の モウズイカさんイチオシなんですね(^^♪
そういえば、焼石岳見た事あるような。
チングルマ大好きですから、何度見てもいいです♪
私が今まで見た範囲ではイチオシどころかイチバン奇麗なお花畑です。
今年もまた行ってみたいと思い、情報集めしております。
現時点では、今年は2019年よりも残雪が多く、ハクサンイチゲやコザクラも咲き出したばかりのようです。
他の山々は例年よりも速いペースなのに焼石はどうして遅いのか。
今年の異常なまでの横手の豪雪、焼石は横手のすぐ近く、南東に位置します。したがってその影響をもろに引きずっているのではないかと推察しました。