サンギナリア・カナデンシスってご存知だろうか。
昔一時期、うちの庭に有ったが、当時は何故かほとんど発表してなかった。
今回、ハードデスクの中から写真を取り出して陳列してみる。
2010/04/29
この花、わけあって2005年、岩手の某ナーセリーから嫁いできた(正確には追っかけて来た)。
ずっと鉢植えのまま愉しんでいた
と言いたいところだが、翌年も翌々年もちょぴっと葉を広げるだけで花は咲かなかった。
それが嫁して三年目、2008年の春に初めて花をつけた。
なんかお地蔵様みたいな。いや、こけしかな?
2008/04/13
葉が少し開いて来ると、蕾がもう一個現れた。
赤ちゃんをお腹に抱いたお母さんのようにも見える。
2008/04/17
赤ちゃんを抱いていない人も居た。
2008/04/17
そしてついに咲いた!!
みごとな八重花だった。
(-_-;)厳密には17日あたりから日中は開花していたようだが、
当時の私は勤め人でウィークデイ日中は不在なのでこの目で確かめたわけではない。
2008/04/19
と思ったら、あうぅ(つдi) 19日の午後には散っちゃった。
この花が咲いていた期間はわずか二日間だけだった。
この植物については、園芸研究家・辻 幸治(つじ・こうじ)氏が「みんなの趣味の園芸」で詳しく解説されている。
昔、交流のあったよしみで抜粋引用させて頂く(ホームページはこちら)。
サンギナリア・カナデンシス
学名:Sanguinaria canadensis その他の名前:ブラッドルート(bloodroot)、カナダゲシ
科名 / 属名:ケシ科 / サンギナリア属
サンギナリア・カナデンシスは北米大陸東部の平地から低山に分布し、
小河川や流れに面した斜面にある森林や低木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。
葉は形が円く5~7裂し、質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。
色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。
花は直径5cm前後で、1本の花茎に1輪咲き、花は夜や寒い日には閉じています。
地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと春植物(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)のような性質をもち、
春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、夏ごろには地上部は枯れて休眠します。
日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
サンギナリアに似た姿をしたシラユキゲシは、別属の植物で、
学名はエオメコン・キオナンサ(Eomecon chionantha)です。
なお私が栽培していたサンギナリアの品種名は、
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス‘プレナ’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Plena’(Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Flore Pleno’)
有名な八重咲き種で花もちもよい。肥培すると花弁の数がふえ、より豪華な花となる。
と記載されていた。
翌2009年は花数も多くなり、よく咲いた。なお赤い色をした太い根っこにも注目して欲しい。
ブラッドルート(bloodroot)と言う英名はこれに由来する。
2009/04/24
花が終わると、けっこうでかいごわごわした葉を広げる。
その質感はタケニグサに似ているが、どちらも同じケシ科だ。
2009/05/16
そして2010年。この年を最後に花の写真は無かった。確か翌年か翌々年あたりに突然みまかられた。
2010/04/29
参考として写真二枚追加。
いろいろわけあって岩手の某ナーセリーから輿入れして来た
タケニグサ ↓ 2007/06/17撮影。
右上はシラユキゲシ。2008/05/09撮影。
いろいろなわけとは、2004年、岩手の某ナーセリーを訪ねた際、当時珍しかったサンギナリアの苗を見つけたので購入。
ところが育てているうちにそれは雑草のタケニグサと判明した。
そのことを某ナーセリーを紹介してくれた岩手のガーデン仲間、Tさん(お庭はこちら)に伝えたところ、
某ナーセリーさんから
「これはタイヘン失礼なことをした。園芸プロとして恥ずかしい。本物のサンギナリアを送ります。」との返答。
そして改めて送られて来たのが、今回のサンギナリアだったのだ。
サンギナリアの苗の中に何故タケニグサが紛れ込んでいたのかは謎のままだ。
以上。
綺麗に咲いていますね。
この花好きなんです。
私の庭にもこの花が咲きますが、名前を忘れて困っていました。
嬉しいです。紹介ありがとうございます。
なんてきれいなお花でしょう。初めて見ました。名前も初めて。
消えてしまったのですか。惜しいことをしましたね。
モウズイカさんガーデンは、素敵なお花ばかりで、感心してました。
「モウズイカ」も花の名前ですか?
10年以上も昔の話題で恐縮ですが、この花のことは
ホームページでもあまり話題にしてなかったのでなんか勿体なくて、
今回、ちょうど開花期なので改めて話題とさせて頂きました。
外来種の日本名ですが、命名者や紹介者のセンスの問題なのかひどい名が多く、なかなか定着しないですね。
学名の属名サンギナリア Sanguinaria の意味は「血紅色」。
これは根っこの色を指しているようです。カナダ原産なので、無理して日本名をつけるならば、
「カナダ血紅ケシ」とでもなりますか。ちょっと怖い名前ですね。
その名で画像検索するとああ、これは見たことのあると言うような雑草がいっぱい出てくると思います。
少し前、山草も少し栽培しているようなことを申し上げたかように記憶しておりますが、
私の場合、このようなマニアックなものをほんの少々です。
このところ園芸ガーデニングから遠ざかっており、
世話しなくなったら絶えるものばかりです。
サンギナリア・カナデンシスの花初めて見ましたが、花が開くまでの姿が何とも言えませんね。
花が開いてからの写真は図鑑等で見ておりましたが、
開花直前のつぼみシーンは自らがこの目で見たのが初めてでしたので、胸ときめくものがありました。