2月28日はひと冬に一度あるかないかレベルの晴天だった。
こういう日は鳥海山とか白いお山を眺めるためにその山麓をドライブするもの(例えばこちら)だが、
今回は天の邪鬼的に鳥海山とは反対方向、男鹿半島に向かった。
そして以前から目を付けていた或る場所を探検して来たのだが、その帰り道に寒風山を掠めてみた。
寒風山は標高355mと低いが、一応、火山である。山体の大部分が芝生やススキなどの草原に覆われている。
海に近く、風が強いので積雪がほとんど無い。また寒風山パノラマラインという観光道路が走っている。
よって北国なのに冬場でも山頂まで車に乗ったまま行ける希少なお山。
樹木はほとんど無く、どこからでも素晴らしい展望を愉しめるが、
今回は山頂付近から意外なものが見えたので報告してみる。
中腹から寒風山本体を。手前の平らなくぼ地は大火口(カルデラ)。
西側に男鹿三山。左から毛無山、本山、真山。山頂部の建物は自衛隊のレーダー基地。
遠く北側には白神岳と向白神岳。右端の尖がった山は真瀬岳か。風車の数がまた増えていた。
その右側(東側)には白神山地の山なみが続くが、奥の白く尖った山は青森の名山、お岩木山だ。
東側にまず見えるのは森吉山。その右奥に八幡平らしき山。
ともに今頃は樹氷がみごとだろう。
東側にはかつての八郎潟、それを干拓した残りの水面が有った。
森吉山や八幡平らしき山の右(南)にもうひとつ、白い山の山頂部が見えた。
この白いお山は何だろうと思い、寒風山の山頂に上がり、拡大してみたら、
このお山は岩手の名山、岩手山の山頂部のようだ。
寒風山から岩木山が見えることは以前から知っていたが、岩手山を見たのは今回が初めてだ。
南東方向には秋田市のシンボル、太平山。
そして秋田湾の眺め。
ここは海越しに鳥海山が見える処だ。今日は逆光ながらもなんとか見えた。
最後に下界から見た寒風山と男鹿三山を。
午前中、八望台から見た寒風山。
なまはげ大橋から男鹿三山の東面を眺める。
左奥の雲がかかっているのが毛無山、その右の高いのが本山、そして真山。手前は安全寺の棚田。
加茂青砂付近から男鹿三山の西面を眺める。左が本山、右奥の険しいのが毛無山。
超・希少植物チョウセンキバナアツモリソウ(こちら)はこの険しい斜面に生育している。
昨年は男鹿三山、特に毛無山には十回くらい登ったが、今年は何回登るだろう。
「男鹿半島マール紀行/君は三ノ目潟・・」へ続く。
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