活字になった川柳など

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川柳についての個人的意見

明日は君たちのもの(承前)

2004-09-02 08:00:33 | Weblog
川柳マガジン2003年7月号に笠川嘉一先生が
前述のサトウハチローさんの詩を紹介されている。
川柳の定義に使えるとお考えになってのことである。
五・七・五で何でもよむー川柳はことばのつばさー
形式は四連

第一連は文末に’よむ’
五七五で
悲しみを
さびしさを
母の声を
友達の姿を
まちどおしいおやつを
はらぺこを
ふくれるしもやけを
風にひりつくあかぎれを
ありのままをよむ
五七五で

第二連は
人の心の琴線を
何かに触れると美しく鳴りひびく糸とたとえる
それが五七五と並べた言葉に待ってましたとすこぶる敏感に
直ちに大きくうなずき、たちまち高くなりひびき
拍手ともなるとよむ

第三連は
川柳と俳句が世界で一番短い詩形
日本独自
すぐに飛び込める
大切に持ち続けようと呼びかける

第四連は第一連と同じ形式のリフレイン
文末に’よむ’
五七五で
やりきれなさを
けんかしたあとのあじけなさを
遠いお使いを
春を待つ弟を
蜂の子のうまさを
ものすごい足の痺れを
続けてとびだすしゃっくりを

そして最後のフレーズは

思いのままよむ
五七五でよむ

私は第一、第四連の’よむ’のフレーズのいくつかは一つ一つに
中学生のどなたかが作った川柳が対応していると読む。
その作者が今の私と同じ年になって
どんな川柳を作っているのか?もう川柳はやめてしまったのか
そこが気になる。
コメント
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