何となく起きられず車で出勤 部屋が寒くて起きるのがつらかったし体がきしむ感じがした。運ぶものは昼のバナナ一本とショルダーバッグのみ。駐車場の使用登録書類を提出する時期になっている。本来は電車通勤で届を出して定期券も持っている。車で出勤するメリットは時間に縛られないことだ。
川柳 12日締め切りの題詠「輝く」の三句を清書したハガキを投函した。柳友からお手紙をいただいたのでお返事を書いた。柳誌の句や連載について好意的な批評を書き添えてくれた。私たちの雑詠は日常茶飯というコーナー名の通り身辺雑記でもあるので実際の生活が反映される。作者の喜怒哀楽を自分に照らして同情したり同感したりもする。
読んでいる本 佐々木実 資本主義と戦った男 宇沢弘文と経済学の世界 講談社
219.3.27 ISBN978-4-06-513310-1 私は宇沢先生は数理経済学の権威、経世済民が経済の本質と説いた実践倫理学者と考えている。佐々木実さんは経済学を修めたジャーナリストで諸家の学説を正確に把握し紹介している。宇沢先生は戦う学者なので敵はなぜ敵であるかの記載が重要である。いつも評伝で気になる「このことは先に述べた」あるいは「この点はあとで述べる」という記載が一切なく「これはこの章で述べた通り」であるとか「何章で何某のエピソードと合わせて詳述する」と脚注など必要としない明確な記載である。文章作法としてお手本にしたい。
承前 索引の必要性 ただ文献は挙げられているものの巻末索引がなく画竜点睛を欠くと思われる。私の句集に師匠のきやり主幹竹田光柳先生は自ら索引を作成して送ってくださった。私も宇沢先生を尊敬し佐々木実さんを範と仰ぐのであれば人名索引を作るべきであろう。
ベーシックインカムの意味 社会共通資本(Social Overhead Capital)に注目された宇沢先生がベーシックインカム(SOCへの利子を分配するという考え)の社会実験にどんな感想を持たれただろう。昔本屋さんと同じような名前のKという経済学者が医者は生活保護と同じ程度の給与で働かせるべきというような「暴論」を吐いたことがある。当時はベーシックインカムについて知識がなかったので医者をギリシャ時代のような奴隷と同じに考えているのかと憤慨した。思い過ごしかもしれないがKさんはベーシックインカムを念頭に置いていたのではと今になって考えなおしている。
闇雲に字面を批判しては悔い
深い意味ない戯言に捕らわれる