新興住宅街なので見つかるかどうかわからないけれども、数年間住んだ街。
何とかソメイヨシノの親と近い種類の桜の写真を撮りに行きました。
左側が、父親♂(花粉親)の大島桜(オオシマザクラ)の園芸品種。
右側が、母親のエドヒガンの中に含まれる彼岸桜の園芸品種だ。
文章右の写真は同じくエドヒガンですがその母種にあたるシダレザクラを
載せてみました。理由は、上の写真は暗く、花の特徴が見にくいので、
その母変種であるシダレザクラを持ってきました。より特徴ある萼筒の釣鐘型と
生えている毛が確認できるかと。Web用に縮小したので自信はありません。
問題になっているコピペ切り貼り論文みたいなことしたくないので、
知りたい人は、図鑑参照。
ちなみにこの写真で証明できるか自信はないが、上のオオシマザクラの萼筒
には毛が生えていません。また、この桜は日本のみ自生しています。
しかも、伊豆諸島に自生し、伊豆半島や三浦半島など関東南部に野生化しているのみで、某半島国には存在しないのです。
故にソメイヨシノは日本原産の桜。これできまり。
証拠(参考文献、引用は「プランタ」1992年3月 第20号p.21-24、金子 隆史,ISSN 0915-2059
他、Webからの参考記事はh ttp://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/cera-sa/c-somei.html
「このはなさくや図鑑」染井吉野)
プランタに書かれた記事を要約し、私の個人的意見を加えると以下のようになる、
松村任三によって1901年にソメイヨシノ(
Prunus ×
yedoensis Matsumura)と正式に学名(国際的命名法)記載された。オオシマザクラとエドヒガンの雑種説を唱えたのは、1916年、米国のWilson。これを実験遺伝学的手法で実証したのは、1931年、竹中要で、いわゆるメンデル遺伝の実験をした。戻し交配実験を行い、その実生の形質を調べ、さらにはオオシマザクラとエドヒガンの交配によりソメイヨシノの成立を再現した(厳密には似たものだが)。1959年に竹中は、伊豆半島に自然交配でできたと思われるソメイヨシノに近い桜を発見した。
しかし、厳密に言えば作出方法の記録はない。という内容が記されている。
雑誌「プランタ」で金子 隆史らは細胞質遺伝子のRFLP分析を行い、どちらが母親であるかの実験を行ったと記されている。そこの写真3にパターンが載っている。(どこかの誰かと違いカットアンドペーストではない)
この結果から両親が判明した。ということになる。日本の桜であることが証明されたので、某半島の桜が別の種であることも「プランタ」に記述してあるが、意見は省略する。某半島のものと同じというならばまず「プランタ」の元記事を読み、さらに再現実験を行い、分子遺伝学的手法で調べ、
論文を投稿すべきだからだ。
さらにいうならWebでは、もっと新しい実験結果が記されている。「このはなさくや図鑑」染井吉野の記事である。
以下引用。
「最近のPolA1遺伝子解析による研究の結果、エドヒガン(母系)とオオシマザクラ(父系)の交配の結果、生じたものであることがほぼ確定され、さらに、2012年に、葉緑体のDNAを解析から、江戸時代からある全国に現存するエドヒガンの古木から、ソメイヨシノの母系にあたるとされる株が見つかっています。」引用終わり。
なお、オオシマザクラの花粉がどこぞの半島に飛ぶわけがないから、ソメイヨシノは染井吉野という日本の桜である。
最近某半島の植物系統分類学者の風上にも置けない連中が、オオシマザクラにある遺伝子マーカーが、
うちの半島のある島の桜にもあると主張しているが、それは、ソメイヨシノ植樹によってもともとあった自生の桜に遺伝子汚染が起きていることを示している。悲しいことだが侵略謝罪補償と叫ぶ人たちがなんと自らの手で、
自国の誇るべき桜を絶滅の危機に追い込んでいる。植物を昔研究していたものとしては、悲しいだけでなく、
許されないことが今年もそしてこの先も続くことを止められない無力さを感じている。
ちなみに、メンデル遺伝のことや戻し交配のことは、「プランタ」に書いてありません。
具体的な交配実験の結果が記載されています。高等学校出ていればわかる「メンデルの法則」に従っていることからソメイヨシノが誰の子どもかわかることを伝えたかったので付け加えました。