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人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

半夏瀉心湯/ 創方の意図と応用

2025-01-05 | 日記

半夏瀉心湯を構成している生薬のうち、この処方の核は「黄連おうれん」、そして「黄芩おうごん」です。

黄芩・黄連を同時に内包する処方を「芩連剤ごんれんざい」といいます。本方はその代表的な方剤です。

まず黄連と大黄の二つのみで構成された処方を「大黄黄連瀉心湯」といいます。そしてこの方剤を基本に、黄連が主となって構成された処方を「瀉心湯類」といいます。

この大黄黄連瀉心湯が半夏瀉心湯のプロトタイプです。そして大黄黄連瀉心湯は心下(みぞおち・胃部)の痞えを取る薬であることから、「黄連」を配合した瀉心湯類は胃薬として使われる傾向があります。

さらに「黄芩」も胃薬です。江戸の名医・吉益東洞はその著書『薬徴』において、「黄芩は単に心下(胃部)の痞えを取る薬とだけ考えれば良い」と示しています。

すなわち半夏瀉心湯は「黄連・黄芩を配した胃薬」であるということが最大の特徴です。

では黄連・黄芩は胃薬としてどのようなを性質を持つのでしょうか。 ... つづく                        

                                                                                                                                                                  苦味健胃薬の方意, 湿熱と苦寒薬, 醫砭» 苦寒, 苦寒攻下薬

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