五苓散などの散剤は煎じ薬としてではなく、散剤を煎じて飲むのが本来の用法です。それを「煮散」といいます。
一般に漢方薬は煎じ薬の形で供給されることが多い。けれど現在中国では薬源の不足が問題にされ、もっと少量でも有効な煮散の利用を薦める人がいます。中国科学院院士の仝小林氏もその一人です。
氏が述べるには:「太平惠民和剤局方」に平胃散などの煮散が大量に記載されているのは、当時の薬源の不足の問題があったからで、散剤(煮散)を煎じれば煎剤の半分量で同等の効果を上げることが出来るということが分かったからです。
方法:薬材を20〜60メッシュの粗粉にし、その重量の約15倍の水を加え、約15分間煎じる。(かき混ぜて焦げ付きを防ぐことに注意)
また氏は胃腸薬の服用は食事中や食後の服用を勧めています。丸薬を飲む時は咽に引っかかって飲み込みにくいし、食道を傷付けるから、これも食事と一緒に服用することを薦めています。
漢方の将来を考えると、特殊な医学でもあり薬源のこともあるから、そのうち漢方は大衆医療から希少なエリート医療に変わるだろうと予言されています。 方药用量用法论 より