人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

有時

2017-08-31 | 日記


時と処は一如の、認識以前の只今。

右に向かう処は、右の景色の一時。

左に向かう処は、左の景色の一時。

右を得る処に左を失い、一得一失。

左を生ず処に右を滅し、生死一如。



今日の縁:
http://www.asahi-net.or.jp/~zu5k-okd/house.14/shobo/h1syobou2.htm

同時成道

2017-08-27 | 日記


右の景色が滅す処に、左の景色を生ず。

左の景色を得る処に、右の景色を失う。

今の『い』が滅す処に、『ま』を生ず。

今の『ま』を得る処に、『い』を失う。

不思量底を思量する処は、思量に非ず。

法は無我にて候ゆえ、我の解釈に非ず。

法は我と事実が、一つに縁を結ぶ時処。

法は我と森羅万象の、同時成道の事実。

今日の縁: 『 一得一失 』
http://www7b.biglobe.ne.jp/~zuiun/121ittoku.html
http://blog.livedoor.jp/jinenzazen/archives/2364556.html

法と方便

2017-08-17 | 日記


文字は、どこまでも方便に過ぎない。

文字に立つ道理も、方便を離れない。

方便を積み重ねても、法に届かない。

文字の意味は、記憶に依存する過去。

文字に立つ解釈は、過去を破らない。

字義解釈の蓄積は、骨董収集の如し。

法は今日只今、一期一会の当たり前。

事実を離れ法なく、法は事実と一如。

事実は認識以前ゆえ、我は未だ不生。

法は、事実と我が一つに縁を結ぶ処。

不二の処は、分別の比較衡量を忘る。

文字が映す今の事実を、見る処が法。

事実を伝えるは事実、法を見るは法。

文字が伝うに非ず、我が見るに非ず。

『 末後一句  死急難道
  言無言言  不道不道 正受 』

今日の縁  「 効能書き 」
https://ameblo.jp/hosshinzendo/entry-12476266333.html

如是

2017-08-15 | 日記


認識は、記憶に依存する我の相対の念。

未だ認識到らぬ処に、意味分別は無い。

法は認識以前ゆえ、意味の商量に非ず。

有は分別以前の有、無は分別以前の無。

有と発す処に、有の響きを聞くは如是。

無と発す処に、無の響きを聞くは如是。

如是に自他なく、我と事実の同時成道。

一期一会の只今ゆえ、我の想念に非ず。

"世の中に雪ほど黒いものは無い" 義衍


義衍語録8:「その事がその事としてあるのみ
問題にしようとする主体を離してしまうのです。

非思量 

2017-08-15 | 日記


赤は赤と名を付ける以前より赤

青と呼ぼうと赤に変わりは無い
 
赤と思うから赤に見えるに非ず
 
青と考えても赤は青に見えない

赤は己が赤と認める以前より赤

赤は赤と習う以前より赤を伝う

法は父母未生以前の本来の面目

未だ認識到らぬゆえ思量に非ず

「  不思量底を思量せよ
 不思量底如何が思量せん
      非思量  道元 」 

今日の縁:「考え以前に在る」
https://blogs.yahoo.co.jp/saihoo1/47947835.html