人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

隻手の音

2017-11-21 | 日記


禅師は両手をポンと打ち

いつ音に気づくかと問う

気づきと気づく我は一如

気づく処は常に事実の後

気づく処に音は過ぎたり

事実が在る処に我は不生

事実は羅籠未だ到らぬ処

法は我の認識以前に現成


不識

2017-11-21 | 日記


知るも知らぬも我の懐の内

分かる分からぬも己が尺度

云うも云わぬも己が分別心

法は自己と事実の同時成道

彼を認めぬ処は此も知らず

道は歩む前にも後にも無い


両忘

2017-11-09 | 日記


釈迦に会ったら釈迦を殺し

祖師にあったら祖師を殺す

彼を認める処は此を忘じず

彼を滅す処は即ち此を滅す

一つの処は彼も此も知らず


知らず

2017-11-07 | 日記


一つは、一つである事を知らず。

未だ彼を認めぬ処、此も知らず。

彼を認めるを縁に、此を分かつ。

分かれる処に、分かったを生ず。

分かるも分からぬも、己が尺度。

納得は常に事後の、我の懐の内。

知らぬは只今、知るに過ぎたり。

法は、我の知る知らぬに属さず。



今日の縁: 眼は眼を知らず
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井戸の雪

2017-11-05 | 日記


答えの蓄積は、自己修養の道。

対象を認める処は、二見相対。

選り好みの答えが、我を養う。

標準は、我が立てる過去の楔。

理想と現実の狭間を、彷徨う。

不二の処は、事実と同時成道。

事実は一得一失の、応無処住。

縁に生死の処に、残り物なし。

法は、井戸に投ずる雪の如し。