これはふゆのはなし。
歩いていた。御幸橋を。
みゆきって名前がつくと、毎回あだち充への連想をしてしまう。
タッチとH2も。
意外と虹色唐辛子が好きです。
そういう思い出と一緒に歩いて、特に目的地もなく辿り着く。
『太成軒』
広島県広島市南区宇品神田3-7-16(最寄駅:宇品三丁目駅)
082-255-4994
ムシマルの直感では、中華の店だ。
直感でなくてもわかる。
入ると、カウンターも多めのしっかりした中華屋さん。
メニューがこれ、星の数ほどある。
星の数ほどのほしのかず。
うわ、これ迷う。
富士の樹海だ、富士の樹海を中国スケールにしたもの。
それくらい迷う。
ああ、でもランチの方がお得そう。
迷いながら、傷つきながら、傷つくのは嘘だけど、とにかく選んだ。
自分の力で選んだっていうことが大事だ。
「あんかけ焼きそばの大盛りください」
大盛りは+250円。
待っている。
家族で経営されているような雰囲気。
ファミリーエンタープライズなのんきさがあっていい。
来ました。いやーつややか。具材の多さ。キャベツに人参きくらげ海老。
うわー焦げ目、火力の乱暴さからの優しさがちょっとドメスティックですらある。
ああ、具材が多いってことはいろんなだしが出ている。
具材のるつぼ、あんかけ焼きそば。
そしてとろみ。
知っているかい、最高のあんかけ焼きそばを作るにはとろみは不可欠なんだ。
あんかけ焼きそば自体にとろみが不可欠だからね。
火力が強いのか、おこげがある。
このときのムシマルはそれがむしろ香ばしく感じたものでした。
ムシマルはレストランで髪の毛焼いた記憶があるから、焦げには敏感なんです。
クリスマス近くてデザートにローソク立っていて、ご飯食べながらジャンプ読んでいたムシマルは下向いていたら前髪が燃えました。
しばらくあの焦げた香りが離れませんでした。
1,000円(あんかけそば750+大盛り250)。
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