お酒蔵に行く途中に、なんかいろんな酒の字。
歩く足を止めて、傘を差す手を留めて覗く。
山田風太郎先生や横溝正史先生のお酒エピソードというかエッセイを見る。
「私は酒のために死ぬだろう」的なことを書いている方もいて、こんなこと書いちゃうんだ風な面白さにそぼ濡れる。。
あ、ここだここだ。
「賀茂鶴」。
鶴だ。賀茂だ。
なんか「賀茂泉」と「西條鶴」とごっちゃになりそう。
鶴の付いた酒蔵多いなー。
でも高知にも『土佐鶴』という酒蔵がある。
ついでに言えば亀もあって、『亀泉』という酒蔵があるのだ。
めでたくて長生きイメージが、酒蔵に鶴亀ネームをつけさせてしまうのか!?
で、賀茂鶴である。
個人的な感想では、ここが一番観光地化しているというか
見学室がもうちょっとした民俗資料館レベル。
ともあれ、そんな総評はまだ下せないまま、あ、傘を下ろせてよかったなーと通路を歩いているムシマルでした。
?あれ、あれ行列じゃね?
が、外国人の学生さん?
インターナショナルスクールとかそんな学校なのか?
でも規模は小さい、10人ちょいくらいではないか?
修学旅行?
にしては未成年者が酒蔵見学って渋いチョイス過ぎる気がする。
よくわからないが、先生っぽい引率のひともいらっしゃる。
ムシマルがワイン蔵ビール蔵に興味ある感覚で異国の方々も日本酒造りに興味あるのかも。
で、シアターまではいけないけれど資料映像観る用のコーナーがある。
椅子が、酒樽をリフォームしたっぽいやつ!
匠っぽい。
言いたい。だが言ってもいいのか。
オリジナリティが売りのブログで、マルパクリ。
許されざるのか、許されていいのか、
ああ、しかし言いたい衝動は止まらない。書きたい欲望にあらがえない。
『なんということでしょう
あの杜氏の当時の思い出のこもった酒樽が、
今では来訪者に日本酒のすばらしさを知らせる
温もり溢れる椅子にーーー』
ふう。
BGMも流したいところでした。
ひとしきり、酒造りに使っていた小道具などを見て。
あ、おーい。こっちには試飲コーナーがありますぞ。
いっぱいありますなあ。
ここが一番試飲の種類がありますな。
『一滴入魂』。
ああ、名前からキツイというか辛いのではないかと思って呑んだが、
きつさはない。
ニュートラルというか中庸かも。
この辺りではあんまりムシマル舌は頼りにならない状態ですよ。
『初のみきり』
こちらも試し呑み。
水に親しいあっさり呑める日本酒。家にあるとずぶずぶ呑んでしまいそうだなー。
と、一人のおじさんに話しかけられる。
「あんたさんは、日本人?」
「そうです」
「そうかい、すまんあんたも外人さんかと思った」
(姉さん、事件です。
ムシマルは異郷・広島の地で外国人っぽく思われたみたいです)
・・・・・・・・よく考えたら事件ではないし、姉もいなかった。
弟と二人兄弟でした。
「日本酒は海外でも人気があるからねー」みたいな話をしていただきあいづつ(相槌を打つの短縮形)。
仕込みの水も試飲可能。
ぐび。
ああ、水が一番うまい。
それじゃだめじゃん。
酔ってるからか。
いや、でもまろやかな気がする。
すにゅっと喉のアパルトメントの鍵を開けて音もなく忍び寄るような味。
美味しい水だ。
さてチケット。
ええっと、ここではチケットでなにができるんだっけ。
「お猪口」or「普段試飲で呑めないお酒を試飲できる」かー。
うーーん、けっこう試飲できちゃったからお猪口にしようかな今回は。
お猪口を無事にいただく。
撮影する。
お猪口、いただきましたー。
と、先にチケットを交換していた中年カップルがいらっしゃる。
その人たちを横目に見ていた、見るともなしというか。
男性の方がおいしいオイシイと女性の方に言っている。
思わず相手の方にお猪口見せながら言う。
「自分はこっちを選んだんですが、試飲おいしそうですね」
ムシマルはこんな気さくキャラじゃないのに。
なんでだろう。酔ってるからだ、そうに違いない。
答えが返ってくる。
「おいしかったですよ、これを呑まないと後悔しますよ!」
まじでかー、。
「お猪口でなく、試飲の方が良かったかもですねー」そう男性に言う。
悔しさは隠してだ。
去る。
なかなかアカデミックにエキサイティングでした。
近くの小道。
ここにも井戸があって、ご近所の方っぽい人が水を汲まれていた。
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さて、いよいよ最後か。
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