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『細いスピーカーケーブルは低音が出ない』は本当?vol.1

2016-07-23 | スピーカー
細いスピーカーケーブルは低音が出ないと雑誌には書かれています。

確かに細いケーブルは抵抗値が高くなります。

スピーカーケーブルのように大電流に使用すると電圧降下が大きくなって

音量が下がります。

それであれば、低音も高音も同様に下がるので

低音だけがでなくなるというのはおかしいようにおもいます。

しかし、スピーカーのインピーダンスは一定ではありません。

下図はあるフルレンジユニットのインピーダンス特性です。



このユニットを細いスピーカーケーブルで接続した場合

200Hz~1KHzは低いので音量は低下し

高域のインピーダンスは高いので下がりにくいようにみえます。

それでは実際にどのくらい下がるか計算してみましょう。

低音は200Hzで計算します。

インピーダンスは8オームほどです。

これにかなり細いスピーカーケーブル(直流抵抗0.5オーム)を接続します。

音量は0.3dB低下します。

高音は20kHzで計算します。

インピーダンスは30オームほどです。

音量は0.1dB低下します。

0.3dBも0.1dBも耳で聞いても判らないレベルです。

細いスピーカーケーブルで低音が出なくなるというのは嘘なのでしょうか?

次回に続きます。


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