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在宅療養生活で見たこと、思ったこと、を伝えます。

回顧録 5

2015年11月21日 | 回顧録

今のご時世では母子家庭はごく普通に見受けられ、「シングルマザー」とも称され、かなり一般的に受け入れられるようになってきていてその世帯数も増加してるようです。


母子家庭になる理由は様々ですが、


・DV等身体的・精神的な被害が明らかな場合

・父親が収入を全くと言っていい程家庭に入れず、愛人を囲ったりギャンブル等に消費してしまうケース。

・父親が仕事中心すぎて家庭内を全く考慮しない。


なので、基本的には「子供の将来の為」を考えての決断が大きな比重を占めるのかと思います。


そして計画をよく見積もることでリスクを最小限にする必要があります。


経済的な問題に加えて、


・子供の感情的な必要をどのように満たすか、

・周囲からの視線にどのように対処するか、 といった問題がが新たに発生するからです。


以上、専門家でもないのに偉そうな事を申し上げてしましまいましたが、私の場合は当時の時代の影響もあり、周囲との違い(兄弟がいないという家族構成・衣服・持ち物)が行動面において消極的にならせたり、

片親がいない、特に父親がいないという事はいじめの原因にもなりました。子供というものはつまらない違いをいじめの原因にするもので、国籍・皮膚の色・転校生・苦手な科目等決定的に違う点を突いてくるものです。


加えて、傷つくのは「○○ちゃんは何でお父さんいないの?」・「何で兄弟がいないの?」・「何で○○を持っていないの?」等々の質問に答えられない自分がいる事です。


付加的にですが、私の義務教育中の担任の先生は、小学2年生の時以外全員女性教師でした。

多分、母子家庭を考慮したのではないかと察します。特に毎年新学期の初めに家庭訪問をする時に、未亡人のところに男性が訪問するのはふさわしくないと判断したのではないかと思います。


それに加え、当時は、母子家庭・父子家庭等の片親家庭を総称して「欠損家庭」と称して扱われていたのです。


酷いものです。


現在はいろいろな配慮がなされているようですが。




P.S.  あとね、学校の授業で「母の日」・「父の日」の時に絵を書かせたり、作文を書かされたりしたのは非常に苦痛でした。先生が率先してクラス全体が敵に回った気持ちになり悲しく惨めになります。自分だけ皆と違うのをこれほどあからさまにされることは辛いです。ずいぶん長い間傷つきましたね

9年間ですよ。何とかなりませんか?


今の教育制度の中で、教師で親一人子一人で育ったとか、教師自身の現況がそうだという人は殆どいないのではないかと思います。教師になるには経済力や、周囲のサポートが関係するからです。


なので、担任が身に沁みて感じ、感情移入するのは難しいのではないかと思います。


子供にとって義務教育期間は長いものです。これも試練だと言えばそれで片付けられてしまいそうですが、感情的なしこりは後年まで尾を引くものです。


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