お昼は1時がちょうど良い

在宅療養生活で見たこと、思ったこと、を伝えます。

回顧録 26

2015年12月12日 | 回顧録
妻の病状は一進一退が続き、毎日が薄氷を履むような思いで過ごしているうちに今度は自分の体が変調をきたすようになってきたのです。


ここからの2点は家族にも話していない、医師のみに話した事柄です。


・夜中に何度となく目が覚めて、仕事の進捗具合が気になってしまい明日(今日)はあれをあそこまでやっておかねばと気が揉めるようになり、熟睡できなくなりました。



・更には、理由がわからないのですが、「高い所から飛び降りよう」と考える事ことが多くなって、通勤途上にある10階建位のホテルを見る度にその屋上にエレベーターで行ってそこから身を投じたくなる衝動が湧いてきてしまうのです。(希○念慮ってヤツです)



流石にこれは自分でも今迄にない事なので変だと思い、家族には内緒で、ある日、意を決して精神科を受診してみたのです。自分の現状を話したところ先生は「○○病です」「最低で半年、長ければ1年半位入院しなければ治りませんよ」と答えてくれて、そして飲み薬が少し処方されました。(怖くて服用しませんでしたけど)



この時点で私は入院出来る状況ではないと思いました。まして半年~1年半は無理です。どうしたものかと考えましたが、まだ多少なりとも動けたので結果的に医師の提案を諦めて、妻の治療を優先し、家庭の必要を顧みる事に専念する為に仕事を続ける事になったのです。



その後1年かそれ以上経過した頃だと思いますが、次第に頭の回転が悪くなって仕事に身が入り辛くなり、車の運転も以前よりしんどくなってきました。加えて以前の2点の症状は継続したままです。


このままではまずいなー。自分の方が潰れてしまいそうだと思っていた頃、通勤途上に心療内科の新規開院の看板というかガラスの内側のポスターが目につきました。初診時の病院は隣接する市にありましたので時間と距離がかかって、億劫になっていた事から、此処なら今の健康状態でも通院出来そうだと思い受診する事にしました。



当日、先生にこれまでの経緯を報告したところ、診断はやはり「○○病です」という事でした。「無理をされましたね」という言葉があり、やっぱりそうなんだ(無理していたんだ)と、原因と病名が分かったことで気持ちがホッとしました。


その日の処置としてさっそく点滴を受けました。生まれて初めての点滴です。内服薬を処方され(今度はしっかり服用しました)、即座に仕事を1ヶ月休むように診断書が発行されました。


週明けに会社に行き、社長さんに病名とドクターストップに至った状況について報告し、1ヶ月間欠勤する事が了承されましたが無論給料はありません。妻の治療にお金を注ぎ込んでいたので蓄えは無く、この時は妻の実家から幾らか融通してもらいました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 回顧録 25 | トップ | 回顧録 27 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。