goo

ぐるぐる!?


子供の頃・・・、
山手線をグルグルと乗っていた思い出がある。
うん、何故?
グルグルなのかって?
JR山手線は、都心を環状にループしている路線。
つまり、降りなければ、いつまでも回り続ける。
「グルグル!」
さすがに距離間が違うので、
遊園地にあるメリーゴーランドなどのようにグルグル回っていることを
体感することはないが、環状にループした路線図は、
沿線の各駅に張ってあるので、イヤでも意識(実感)することになる。
山手線には、「内回り」と「外回り」とあるのだが、
電車に乗り慣れてもいなかったので、どちらに乗っていいのか分からなかった。
「グルグルッと・・・。」
そのとき読んでいた雑誌に写真付きの広告が載っていた。
今、思えば、どうしようもない商品なのですが・・・。
見ているうちに、だんだんと欲しくなってきた。
購買欲を自制できなくなれば、子供も大人も考えることは、まあ、一緒!
それで、まず実際に見てから買ってみようと思った。
広告に記載された住所と地図を見て、何度か乗り換えれば、
すぐにたどり着けそうだと思ったのですが・・・。
「さらにグルグルルッ・・・。」
その店には、山手線から、さらに乗り換える必要があった。
マンガのような話だが、反対方向の電車に乗ってしまった。
「どうせ、一周すれば、目的の駅に着くんだ」などと
乗り慣れていないだけにバカなことを考える。
都心を一周するともなれば、かなりの時間にもなる。
だんだん落ち着かない気分になってきた。
「もうグルグルルルルッ・・・!?」
夕方、電柱や街角に記された番地が見えにくくなるほど、
日が傾きかけてから、やっと到着した。
もう、どうでもいいような気分だった。
目的の商品を、ジッと見つめていたが、何の魅力も感じなくなっていた。
疲れてなのか?
それとも冷静な判断力に目覚めたのか?・・・は、
今は分からないけど。




・・・で、帰り。
また、反対方向に乗ってしまったのは、ご愛嬌(単にバカ)?






コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )