今年5月のバンコク都知事選で過去最多の138万6,215票を獲得して当選し、6月1日より
第17代のバンコク都知事に就任したチャチャート知事。6カ月が経過しようと していますが、
様々な問題・課題に対しての業績や新しい施策について、都民も評価しているようですネ。
タイ国立開発行政研究所 (NIDA) の世論調査で、バンコク都に住む人々の8割以上の人が、
知事の活動に満足しているという結果が 出たとのこと。 11月25日と26日に都内の
50地区で、18 歳以上の様々な職業の人たち1,500人の意見、そして下記の問題点について
アンケート調査し、その結果の評価だといいます。 思っていた通りで嬉しいですねぇ~
20項目近くの問題点などが挙げられていましたが、主なものは、PM2.5、洪水、交通渋滞、
歩行者用舗装、教育と若者の問題、公共交通機関の整備、市役所の公共サービス … 等々です。
8割以上の評価について「大変満足」38.9%、「やや満足」42.6%、トータル 81.5%で
肯定的でした。一方、約8%の人は、“洪水や交通渋滞など解決できておらず、公約を
果たしていない、まだ新知事のパフォーマンスにまったく満足していないと述べています。
でも、まだ 半年しか経っていません。 任期は4年です、今後に より期待したいですネ。
チャチャート・シティパン氏は、バンコク都出身の56歳(1966年)で、父親は元バンコク
首都警察長官、祖父は元閣僚、伯父は元枢密顧問官と、家族の多くは お国にお務めでした。
<在タイの梨田大使に知事就任の挨拶に訪れたチャチャート知事>
自身は、タイ国立チュラロンコン大学工学部卒業後、米国のマサチューセッツ工科大学で
工学修士号、イリノイ大学アーバナシャンペーン校で工学博士号を取得した超エリートです。
チュラロンコン大学工学部で教鞭を取りながら、複数の国営企業の取締役を兼任していたことも
あり、タクシン元首相の妹・インラック政権(2011~14年)では、運輸相を歴任していました。
15年以降は、大手不動産のクオリティーハウスなどの最高経営責任者(CEO)を務めるなど
政府と民間企業 双方の業務に精通しており、バランス感覚の持ち主だと言われていますネ。
10キロのランニングが日課で、スポーツや音楽を趣味とし、地下鉄・BTSの公共交通機関も
頻繁に利用しているそうです。タイの人にありがちなエリート意識もなく、決して偉ぶらず、
都庁職員はもちろん、都民とも気軽に交流する庶民的なスタイルと、LGBTQにも理解を示す、
リベラルな政治姿勢は、以前から 好感を持たれているようです。ただバンコク都は、抱える
問題と課題が山積みです。 今以上のチャチャート知事の手腕に期待いたしましょう。
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