やはりと言いますか、プラユット陸軍司令官は 昨日、クーデターを 決行しました。
プラユット氏は、テレビ演説で 「軍と警察が秩序回復を 目的に全権を 掌握した」 と発表 ・・・
戒厳令発令後の21日に プラユット陸軍司令官は、陸軍施設に政府と反政府派の代表らを 集め、
長期化する政情混乱の収拾に向けた調停を していました。 対立各派が一堂に会するのは初です。
<クーデター宣言を するプラユット陸軍司令官…>
プラユット陸軍司令官は、下記のことを 22日の協議で回答するよう求めたといいます。
1.いつ総選挙を 実施するか。
2.暫定首相の選出は可能か。
3.反政府派の人民民主改革委員会 (PDRC) と政府支持派の反独裁民主統一戦線
(UDD) は、集会を 中止できるか。
4.改革は総選挙の前か後か。
5.どうすれば治安を 回復できるか。
しかし、打開策の協議は 不調に終わり、タイで 2006年9月以来のクーデター発令となりました。
当事者同士の対話での問題解決の見通しが立たないことから、軍が非常手段に踏み切ったようです。
プラユット陸軍司令官は、テレビ演説で 「暴力の拡大が続けば、国の安全に深刻な影響を 及ぼす」 と
説明し、国民に冷静を 呼びかけていました。 そうですヨ、双方を 鎮めるには、クーデターしか方法は
なかったでしょう。 有識者の間では、「もっと早く 実行すべきだった」 という意見もあるくらいです。
プミポン国王、国王の諮問機関である枢密院のプレム議長 (元首相) らの承諾も出たのでしょうネ。
<枢密院のプレム議長…>
陸軍は、協議に出席していた政府側のチャイカセーム法相、UDDのチャトゥポン代表、反政府派の
ステープ元副首相、民主党党首のアピシット元首相らを 拘束したと聞いています ・・・
戒厳令に基づき、タイ全土に 「午後10時から翌朝の午前5時の外出を 禁止する」 という夜間外出
禁止令が敷かれました。 国民には平静を 維持し平常通りの生活を 続けるよう呼びかけています。
昨夜の11時過ぎの自宅周辺のスクンビット通りは、確かに車の数は少ないですが、あるカラオケ・
バーは 明かりを 煌々と点けて営業している店もあり、閉まっている店もあり、いろいろでしたネ。
夜間外出禁止令の適用外となるのは、出入国者、職務上外出が必要な工場、航空会社、病院などの
従業員、公務員、冷凍・冷蔵品など賞味期限がある物品の物流・輸出入業者、病人の搬送 … 等々です。
我々 外国人は出入国者になりますが、もし 午後10時~朝5時までの間に、空港など行く用事がある
場合は 「空港へ向かう人については、この限りではない」 とされていますので、大丈夫です。 途中
尋問を 受ける可能性は ありますから、パスポートなど身分を 証明するものを 持参すべきでしょうネ。
また バンコク高架電車BTS・エアポートリンク・地下鉄MRTは、午後9時に バンコク首都圏の
路線バスは午後11時で、運行が停止されますから この時間帯には留意が必要ですヨ。
クーデターと言っても、中近東やアフリカで起こる戦闘ではなく、権力掌握の宣言ですからネ。
クーデターだ、クーデターだと、慌てふためいている外国人もいるようですが、騒げば騒ぐほど事情を
知らない日本の人達に、大きな不安と心配を かけます。 ここは冷静に 軍の動向を 待ちましょう。
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このクーデターにより、国際社会におけるタイの政治・経済・観光業に対しての印象は益々悪くなるでしょうね。
米国は軍事クーデターは認められないといって、いち早く軍事協力費を1000万ドル削減すると発表しました。
英・独・仏をはじめとする欧州各国も一斉に非難の声明を出しています。わが日本は菅官房長官と岸田外相がいつものように遺憾の意を表明しています。
今回は暫定政権の首相や閣僚の人事も難しいでしょうし、この騒動で敗北を喫したタクシン派の反撃も気になるところです。
私は6月中旬に訪タイを予定していますが、それまでにはせめて夜間外出禁止令が解除になっていることを望みます。
日本も含めて欧米各国は、軍事クーデター発令を 非難しているのは当然ですね。
クーデターそのものを 戦争というイメージがわきますからね。 褒める国はないでしょう。
私もイメージとダメージが少ないうちに、早く解決するよう願っています。