タイ首相府は、今年1月から3月18日までの間に557万人の外国人旅行者がタイを訪れ、
観光業が急速に回復していることを報告しています。財務省も今年度の外国人観光客数が
2,700万人に達すると予想、経済成長率は3%〜4%になると公表していました。都合よく
総選挙が5月14日に行なわれる事が決まっており、プラユット首相には追い風になるのかな?
そう、観光業の回復で経営再建中のタイ国際航空も黒字に転じて来ており、北京や上海の
5都市を結ぶ直行便を再開。日本路線も羽田や成田、関西国際空港での増便も計画中です。
また、完全子会社である格安航空のタイ・スマイルと合併する計画も明らかにしています。
格安ライバルのエアアジアでは、今月27日から国内線・国際線の全路線を対象とした
20%オフセールを、日本路線では福岡~バンコク(ドンムアン)線を割引にし、空港
使用料など諸費用込みで片道15,000円以下で購入可能 … … 等々、勢いづいています。
タイ国の航空業界も活性化する中、今年度中に新しい航空会社が誕生するといいます。
それは、Really Cool Airlines(リアリークールエアラインズ)。 大丈夫でしょうかねぇ~
CEOは長く航空業界に尽力している元ノックエア(Nok Air)のパティ・サラシン氏
(Patee Sarasin氏)が務め、リースしたエアバス A330型機 2機で運航を開始し、来年には
2機を追加する予定で、国内での競合を避け、国際路線のみの長距離路線を目指すようです。
<パティ・サラシン氏>
現在 CAAT(タイ民間航空局)から航空事業者免許などを取得中で、6月からスタッフの募集を
行ない、今年の12月には運航開始するといいます。6月までに路線を発表する予定で、計画の
ルートは、英国・フランス・豪州・日本・中国。70%を外国人の獲得を目標にするようです。
格安航空(LCC)では無く、タイ国際航空のようなフルサービスキャリア(FSC)でも無く、
FSC と LCC の中間の位置づけにするようです。 スローガンは、We Fly the Future で、
サラシン氏が同航空会社の51%の株式を保有しており、登録資本金は100万バーツです。
<リアリークールエアラインズ>
彼が在籍していたノックエアは確か、タイ国際航空が約16%の出資をしていた格安航空で
コロナ禍の2020年7月30日に、タイ国中央破産裁判所に破産法に基づく会社更生手続きを
申請。 裁判所の管理下で再建を目指していましたが、今は どうしているんでしょう?
つい最近、全日空系列のAirJapanが 2024年2月の開業を目指すことが発表され、バンコク乗り
入れも考慮中です。日本日本航空が親会社で格安航空専用のジップエア(ZIPAIR)も好評です。
航空業界が復調したからと言って、航空会社の乱立は、ちょっと心配してしまいます。
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