タイは禁煙の先進国です！

東京では、タクシーの全面禁煙がスタートして喫煙者にとって、また一つ禁煙する場所が増えてしまいました。
禁煙国では先進国のタイと後進国の日本では、こんな観点の違いが面白いです。

2003年に室内、役所、公共施設などでの喫煙が禁止され、2006年には禁煙指定エリアに寺院、映画館なども
加わり、店頭等での陳列が禁止され、TVドラマでもタバコを吸うシーンは、口元にモザイクを入れる
徹底ぶりで、パッケージにはタバコの被害写真まで義務付けています。

更にタイ政府は2月12日から禁煙区域を拡大することを決定しました。

エアコンが付いた飲食店はこれまで、許可を受けたパブ・ディスコなどで喫煙が許可されていましたが、
今後はエアコン付きの飲食店、民間のオフィスが全て禁煙となる他、ビアガーデンなどの屋外の飲食店も
喫煙エリアを除きすべて禁煙となるようです。違反の罰則は喫煙者が罰金2000バーツ、店側が同2万バーツと
厳しい罰則化にふみ切りました。
　
ある大学の調査によりますと、この厳しい規制施行によってタイ人の喫煙率が1991年の30.5％から2006年では
18.9％と大幅に低下し、年間のタバコ本数も20数％減っていることもあってタイ政府も鼻息が荒いのでしょう。

タイは、タバコと喫煙そのものに厳しい規制をひいていますが、日本の場合は喫煙自体が規制されるのでは無く、
東京都の千代田区を筆頭に路上喫煙禁止条例が相次ぎ施行されているように歩きタバコ、ポイ捨て、人への影響など
マナーという観点から厳しくしているような気がします。昔から路上に吸殻、ガムを捨てると罰金制度があった
シンガポールでさえ同様です。

しかし　最も厳しい法律があるのは、南アジアの仏教国ブータン王国です。2004年に世界で初めて
タバコの販売と屋内外のすべての喫煙が禁止されました。まるで麻薬扱いです。

欧州国でもレストランやオフィスなどの公共の敷地内での喫煙を禁止しアメリカでもハワイなど10の州で、
喫煙を制限する法律が可決され、比較的、喫煙には寛容と言われるアジアでも、香港がレストラン、
カラオケや職場などでの喫煙を禁じる条例が出されています。今や、職場や公共のスペースでの喫煙を、
法律で禁止・制限していないのは、日本とドイツ位のものでしょうか。

タイでは、更に追い討ちをかけるように、新たに発足する公共テレビ局「タイランド・パブリック・ブロードキャスティング・
サービス(TPBS)」の財源として、タバコと酒の特定消費税が15日から1.5％引き上げられるそうで、その影響でタバコの
値上げが検討されているとの事です。きっと日本では喫煙者からブーイングでしょう。
シンガポールでは1箱900円ほどと聞きますが、タイと日本で共通していることは、今後タバコの値段が上がっていくことでしょうネ。


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