来週 13日からやって来るタイのお正月ソンクラーン。今年はちょっと按配が違いそう ・・・
ソンクラーンは仏教暦の正月を祝うお正月ですが、今年はプミポン前国王が昨年10月13日に
逝去されたことを受けて喪に服するため、人出の多いシーロム通りやカオサン通りの一部地域で
水の掛け合いを禁止するなど、規模を縮小して開催すると、発表されました。 当然でしょうネ。
また タイの若者や外国人観光客も参加して最もにぎわう上述二つのエリアを含む50カ所には、
酒類の所持や大型の水鉄砲の使用などを禁止する「安全地帯」が設けられると聞いています。
しかし早いもんですネ。ソンクラーンを迎える4月はプミポン前国王が亡くなって半年が経ちます。
半年前、タイの国民は過去70年で初めて、長年にわたる政変と混乱の中、国を導く父として崇拝
されていたプミポン国王のいない朝を毎日迎え、動揺と不安と日々でした。我々 外国人も然りです。
何せ88歳まで、現役の国家元首として在位期間が世界最長であったプミポン前国王でしたからねぇ~
タイは過去10年間でクーデター2回、大勢の犠牲者を出したデモの発生。軍事政権下でも民間
政治勢力との対立がくすぶる中、近年では爆破攻撃が相次ぎ、経済的懸念にも直面していました。
そのたびに、拠りどころとなったプミポン前国王が亡くなったのですから国民6,700万人の
衝撃は計り知れませんでした。 国全体が悲しみに包まれ、将来の不安でいっぱいでしたよネ。
でも安心して下さい。 何事もなく ワチラロンコン皇太子が王位を継承された3カ月後、14年
5月のクーデター以来軍事政権となったプラユット首相と明日、バンコクの宮殿で会い、
新憲法案への署名をすることになりました。新憲法は国王の署名を経て公布・施行されます。
近年を振り返ってみると、クーデター時に軍政が旧憲法を廃止し、新たに設置した憲法起草委員会が
新憲法案を策定。同案は昨年8月の国民投票で賛成多数で承認されました。が、プラユット首相は
ワチラロンコン国王の要請を受けて一部を修正した新憲法案を国王に再提出し、国王の判断
待ちの状態となっていました。 それが明日、新憲法に新国王の署名が行なわれます。
新憲法案が施行されると、民政復帰に向けた次期総選挙が行なわれますが、実施時期について、
新憲法公布から「最大19カ月」かかるとして、18年後半になるとの見通しとなりました。
明日4月6日は奇しくも「チャクリー王朝記念日」ですネ。明日は1782年、ラーマ1世がチャクリー
王朝を立朝し、バンコクを首都と定めたことを記念した祝日で、ラマ1世の即位記念日です。
ラマ10世となるワチラロンコン新国王は、新憲法の著名に あえて この日を選んだんでしょうか。
着々と前に進んでいるタイ国ですので 日本でタイを気にかけている方々、ご安心くださいませ。
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