タイの気象庁は、19日までも全国的に大雨が降ると予報しており、バンコク首都圏では
60%から80%の確率で雷雨があるだろうとしています。洪水や冠水に注意が必要ですネ。
ここのところ、15県ほどの県で洪水が確認され、バンコク都でも 特に東部ラクラバンでの
冠水被害が酷く、プラカノン運河で吸水機9台を増設したり、水門の排水を進めているよう。
バンコク都の中心にあるスクンビット通りの一部でも道路の冠水が酷く、チャチャート知事は
排水溝にも問題があるとだろうと、降雨の合間に下水道清掃業者に依頼し、清掃作業も行なって
います。 排水溝が詰まっていれば、洪水や冠水被害も大きくなりますからネ。
すると、やはり排水溝から出てきたのは、大きな脂の塊や他にもビニールの固まりだった
ようです。 こんなものが排水溝にいくつも詰まっていれば、下水道も機能しません。
水の流れが悪くなって当然。特に スクンビット通りソイ 39 辺りで頻繁に発生する
洪水は、 都庁で、“この脂の塊やビニールの固まりなどが原因” と結論づけたようです。
下水道に発生する脂肪の塊を、脂肪(fat)と氷山(iceburg)を組み合わせて「ファット
バーグ(fatberg)」と言っていますが、この「ファットバーグ」を取り除くのに4人の力が
必要だったとか。これを排除すると、水の排出速度が 驚くほど改善されたとのことです。
下水道にたまった油脂に、ウェットティッシュ・紙おむつ・生理用ナプキン … … 等々、下水に
流してはいけないものが くっ付くと、大きな塊になってしまいます。その中でも厄介なのが
ウェットティッシュや水に溶けないトイレットペーパーのようですヨ。
ファットバーグは、洪水や冠水の要因になるだけでなく、恐ろしいことに汚水を自宅に
逆流させてしまうこともあります。先週10日の当ブログで「レストランで下水に油脂を
捨てた者には、最高1万バーツの罰金を科す」という内容に触れました。(下記のブログ)
https://blog.goo.ne.jp/nagaichi_1950/e/04a03c7261778c7c1b89bf2768eb0877
バンコク都内に多くある屋台の油脂が、アチコチで下水道に捨てられ、排水路が塞がれている
可能性がありますネ。 こんなファットバーグが出てくれば、同ブログでも書いたように、
チャチャート知事が訴えている「屋台村構想」に同意する人も増えて来るでしょうねぇ~
タイ国では市民も外国人も、行政に洪水・冠水対策を訴えるだけでなく、台所の汚れ物や
トイレなどで、流すモノに注意するなど、気をつけるべきことは徹底したいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます