訪タイしなくなっている！

　　
　タイ・コンベンション＆エキジビション・ビューロー（TCEB）の日本訪問団が、
1月末に東京で過去最大規模となるプロモーションを行ないました。

その成果もあってか　順調に日本のビジネスマンの訪タイも増えつつありました。　09年の集計では、
3万7千人の日本人がMICEイベントの為に訪タイ、タイ国へ約32億バーツ（約90億円）の収入をもたらし
今年の予測では、09年の倍は増えるだろうと・・・　それが、すべて台無し状態です。　困ったモンです。

　
　　　＜商談も水の泡に…＞

　タクシン元首相を支持する反政府組織「反独裁民主戦線」（UDD）の拠点となっているラートプラソンの
交差点エリアのホテルが、とうとう4月25日まで営業を停止するになりました。　

このエリアにはグランド・ハイアット・エラワン、ホリデーイン、インターコンチネンタル、セントラル・
グランドなどの高級ホテルが集中しています。　まったく　いい迷惑ですよネ！　ホテルにとっては、団体
旅行者と違って　ビジネスマンの個人客は、最高な顧客なんですがねぇ～　増えていただけに残念です！

インターコンチネンタル・ホテルでは、21日に　「当ホテルでは本日正午をもってサービスの提供を
一時停止するので」　と、宿泊中のゲストにもその旨を伝え、正午までにチェックアウトして貰ったとか…
こんなこと前代未聞の出来事でしょうヨ。　ホテルとしては、この怒りをどこにぶつければよいやら？

　　　　　　
　＜困惑するインターコンチネンタル・ホテル＞

　当然のこと、この商業エリアで営業が妨害されているのはホテルだけではありません。　この地域で働く
人々の雇用までもが脅かされ始めました。　この地域の13ホテル、5デパート、400の商店（テナント）が
売上げ激減で臨時休業などに追い込まれ、経営者らが全体で1万3,800人の解雇を検討しているとか…

　TCEBが、MICEのお客誘致に成果を出してきた矢先の　このデモ騒動・・・　ホントに気の毒です。

＜MICEとは、Meeting　（研修・セミナー）、Incentive　（企業報奨・研修旅行）、Convention（国際会議）、
Exhibition　（国際展示会・国際見本市）、　その頭文字を並べた略語＞

　今年は、MICEイベントの日本人客　約4万人、約34億バーツ収入を得ることを目標にしており、これは
訪タイする日本人約120万人の5％に近づく数字で、アジア諸国ではシンガポール、マレーシアに次ぐ
数字となる予定でした。　MICE関係の外国人、全体で79万人の目標もすてパー　・・・　

　
＜ビジネスマン客が来ない！＞

現在　バンコク市の騒乱を避けて、MICEを行う場所をパタヤ、プーケット、チェンマイの各都市に
変更しながら、訪タイへの誘致を再度　もちかけていますが、　タイのイメージが落ちるばかりです。

　数日前に、前首相だったチャワリット氏とソムチャイ氏（タクシン氏の義弟）が、事態の解決には、
プミポン国王の一言があればと、二人で国王への拝謁を申しこんでいると、聞いていますが、
どうなることやら？　　今やアジアの、いや　世界の一大事となりそうです。　
　プミポン国王！　どうぞ一声下さいませ！　　



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