プラスチックごみが海に捨てられると、有害なマイクロプラスチックとなり、それを魚が食べて
その魚を人間が食する、人間が人間を衰亡させる事態になっていきます。 昨日からの続きです。
マハプラノーム僧侶の寺に集まったペットボトルは、リサイクル工場で処理され、繊維に生まれ
変わり、これを綿などの素材と合わせて布にします。布は再び寺に運ばれ、地元の人たちにより
僧衣に作り変えられ、販売されています。1着に使われるペットボトルは15本ほどだといいます。
価格は一般的な僧衣より割高の1着2,000バーツ(約7000円)ですが、すでに200着が売れ、
”見た目も肌触りも従来の僧衣と遜色ない” と、使用している僧侶からも好評だそうです。
国内だけでなく、ミャンマーやラオスなど周辺の仏教国からも注文が来始めているといいます。
発案者のマハプラノーム僧侶は、“寺だからこのようなことができた。私が僧侶だから企業や
人々が手を差しのべ、この活動を実現できた” とその現状を語っています。素晴らしいですネ。
まだ国民全体ではありませんが、“プラスチックごみを減らそう” という機運は確かに
高まっているタイ国。それをビジネスチャンスと捉え、タイも外国企業も動き始めました。
日本企業も然り、タイ東部のラヨーン県にある大手化学メーカー・三菱ケミカルとタイ企業との
合弁会社が、地元企業と合併で工場を建設。自然界の微生物によって、最終的には水と二酸化炭素に
分解される「生分解性プラスチック(バイオマス プラスチック)」の生産を すでに始めています。
<生分解性プラスチック製品>
近年、従来の石油を原料とするプラスチックに代わる材料として、植物由来の生分解性プラス
チックが開発されており、食品包装容器・包装資材・繊維製品など様々な用途に使われています。
土に埋めれば分解されるというこのプラスチックの原料は、トウモロコシなどの植物類です。
タイはそれらの原料が手に入りやすいこともあり、同社の進出の決め手となったといいます。
早速、タイ最大手のコーヒーショップチェーンのカフェ・アマゾンが、この生分解性プラス
チックを取り入れていると聞きます。世論も環境問題を重視し始めていますからネ。ストローや
紙製のコップのコーティングなどにも利用していて、お客の評判も悪くはないようですヨ。
今後、タイでも広がり始めたプラスチックごみ対策に 取り組む日系企業も多くなるでしょう。
タイ社会の中で 単にビジネスの観点からではなく、社会貢献の観点からも取り組みに参加し、
いかに環境問題の解決に一役を担うか、それが これからのビジネスの基本になるんでしょうネ。
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