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合併があっても 5大銀行は大きく変わらない!

2019年08月18日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 皆さんもお世話になっているタイの銀行で、ちょっとした動きがありました。

先週、資産規模6位のタナチャート銀行と7位のTMB銀行の合併計画が正式に発表されました。
TMBが2019年中にタナチャート銀行の全株式を取得し、20年から21年に業務を統合するようです。
しかし、合併後でも資産規模は約2兆バーツで6位で、タイの大手5大銀行には届きません。

 

TMB銀行はタイ軍系の銀行として1957年に発足。伝統ある銀行ですが、1997年のアジア経済
危機で他からの出資を経て、今ではタイ軍の出資比率は1%台までに。タナチャート銀行は
2002年設立で比較的新しい銀行。07年にカナダのスコシア バンクの出資を受けていました。

5大銀行といえば、シェアで見ると順位は変わってきますが、今年3月末の
資産総額の順に、その銀行の特色を簡単に列記してみます。

 

1位は約3.2兆バーツのサイアム・コマーシャル銀行(SCB)です。1905年の設立で、タイでは
一番歴史の古い商業銀行で、王室が23%出資する王室系の銀行です。私も利用していますが、
SNSで口座に入出金があったり、定期的に残高も教えてくれるサービスが好評ですネ。

 

2位は同じく約3.2兆バーツのラムサム財閥系のカシコン銀行です。ラムサム家は中国・客家の
出身で、1901年当初はチーク材で財を成し、精米・ゴム・スズと業容を拡大していきました。

その後、1945年にタイ最初の客家系商業銀行であるタイ農民銀行を設立したのが始まりです。
それで、お年寄りは今でも農民銀行と言い、若い人の間では Kバンク と呼ばれています。

BTSプロンポン駅の近くの支店では、日本語によるサポートデスクがある等、一時期、
日本人が口座を開設するのが、一番 簡単に出来た銀行でした。今ではそうはいきません。

 

3位は約3.1兆バーツのバンコク銀行です。国内で1,000を超える支店と海外の25支店、そして
1,700万人以上の顧客を有している点では、タイで最大手の銀行となるでしょうネ。シーロム

通りにある本店・支店には、日本語専用の窓口があり、日本人スタッフも多く在籍しています。
日系企業との取引も一番 多いでしょうネ。ここも香港を拠点とするソーポンパニット財閥で中国系。

 

4位は約2.9兆バーツでタイ国営のクルン タイ銀行(KTB)です。1966年設立のタイ財務省直轄の
国営商業銀行で、1989年にはタイ証券取引所(SET)に国営企業として初めて上場。KTBと省略して
呼ばれていますが、国内では一番 支店数があり、シェアとして国内で2番手になりますかネ。

 

5位は約2.2兆バーツで三菱UFJ銀行傘下のアユタヤ銀行です。タイ語ではクルンシー (Krungsri)
と呼ばれ、黄色が特色で お寺のマークが記している銀行ですから、地方都市へ行っても目立ちます。

1945年の設立ですが、2014年に三菱東京UFJ銀行の連結子会社となりました。日本語に
対応しているWebページがあり、一部の支店には日本語デスクもあります。
次の機会に、三井住友銀行などタイへ進出している日系銀行のことを書きますネ。  



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