麻薬所持は、タイだって重罪です！ （２）

　どうして？　日本は他のアジアの国に較べて　麻薬事犯に対する刑事罰が軽いのでしょうかねぇ～
（昨日からの続きです）

　所持していても、初犯ですと禁固刑一年やそこらで、しかも執行猶予が付きますからネ。これじゃぁ～　
芸能人や若い人が後を絶ちませんヨ、また暴力団の資源になったり、日本にこれを目的とした外国人が
押し寄せますヨ。飲酒運転規制法のように、大きな事故・事件が続かないと変えられないのかなぁ～？

　タイでは、今年の8月に覚せい剤密売の罪で死刑判決を受けた男二人に、致死薬注射で死刑が
執行された、なんてニュースが報じられていました、二人は01年3月に薬物を11万錠以上の所持
容疑で逮捕され、死刑判決を受けていました。このようにタイでは、時折こんなニュースが流れます。

　マレーシアは厳しい麻薬取締法があって、危険薬物法による死刑は外国人でも容赦が無く、有罪の
場合は絞首刑が言い渡されます。国によって刑罰は異なりますが、日本よりも量刑が重い国が殆どです。

　外務省筋では、過去、海外で麻薬犯罪に手を染めた日本人は、03年には69人に上り、年々増えている
とも聞きます。インドでは所持だけで、罰金に加え10年から20年の懲役刑が科せられるようですヨ。
　
また、フィリピンでは、ある男に「おみやげ」と渡された箱に大麻が入っており、無実を主張していても
無期刑に処せられている日本人男性もいるそうです・・・　真意の程は分かりませんが、もし事実なら
冗談じゃありませんよねぇ～　　絶対に人からモノを預かったり、貰ったりしてはいけません！

　中国においては03年～04年にかけて最高の17人の日本人が逮捕され、中国の高裁に当たる高級人民
法院で死刑確定の判決が出ている日本人が二人いる、とも聞きます。中国でも多くなりつつあるようです。

　タイでは6月現在、薬物関連でタイ警察に逮捕された日本人は、05年19人、06年16人、07年15人、
昨年12人で、現在　タイの刑務所で19人が服役していますが、このうち13人が薬物関連だそうです。

　日本では軽罪である為、他の国々も同様と思っているのでしょうかネ？　
タイや近隣諸国で薬物に関わる日本人が増えているようです。（困）

　処で、タイの薬物中毒患者及び密売人の数は、01年の約190万人から、タクシン政権が推し進めた
強硬な摘発で、03年には45万人に減少しましたが、軍事クーデターやら首相の交代劇のドタバタで
犯罪組織が息を吹き返し、昨年は60万にも達してしまったとの事です・・・　油断も隙もありません。

それでアピシット現首相になってから、再度　3月より薬物一掃キャンペーンをスタートさせて、確かに
それなりの実績は上がっており、タイ麻薬防止撲滅委員会によると、現在のタイ国内の麻薬中毒者・
売人は推定30万人で、バンコク首都圏には9万人から10万人いると聞きます。

　でも　こんな恐るべき調査もあります。

　タイの私立アサンプション大学が、バンコク住民　約2千人へのアンケート調査によると、「過去半年に
自分もしくは家族が麻薬に関わった」　との回答は全体の12.4％、「自宅から300メートル以内に麻薬
中毒者がいる」　は、なんと47.7％だった、とか・・・　10万人という数字は表面上だけかも知れません。

　深刻な問題です、タイは禁煙国としてWHOから模範国となっています。
　今度は、薬物撲滅で模範国になってほしいですネ。　


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