どうなる、タイの航空会社？

ここの所の空前のジェット燃料高騰によって、タイもご多分に漏れず、各航空会社も四苦八苦です。

各航空会社が燃料価格の高騰で経営が悪化し、相次いで路線を縮小したり、減便がやたら多くなってきています。

日本で言えば、全日空に当たるのかも知れませんタイの二番手民間航空会社バンコク・エアウェイズも燃料価格の
高騰を受け国際線を縮小するようです。9月末でバンコクー福岡を運休するというニュースが出ていました。現在　
週3便のバンコク―広島も10月から週2便に減便するようです。その他8月中旬には、バンコク―深セン、
アンコールワットのシェムリアップ、香港なども減便だそうですヨ。

残念ですねぇ～　折角　コツコツと積み重ねて国際線を拡大して来たのに・・・　さぞかし福岡の方もガックリでしょう。

バンコク・エアウェイズ以上に大変なのが、格安航空のノックエアとワントゥーゴーのようです。特にワントゥーゴーは
経営状況が悪く、燃料価格の高騰と運賃競争で赤字が続いている上に、昨年9月に外国人56人を含む90人の死者を
出した着陸事故（プーケット空港）を起こし、乗客の遺族から巨額の賠償請求裁判を起こされており、現在は
安全面の問題も含めて運行を停止しています。

販売済みの航空券は払い戻しているようですが、社員の処遇など問題は山ズミでホント深刻です。

またノックエアも苦戦を強いられていますが、タイ国際航空系と今までのブランド力を利用して、エアアジアがマレーシアで
ホテルチェーンを展開しているのを真似てか、ホテル進出も視野に入れていると聞きます。いずれにしても今は　
格安航空会社が「謳い文句の格安」をすることが出来ない訳ですから、そりやぁ～　会社もおかしくなりますよネ。

日本でも、日航、全日空が打ち出した国内線の大幅減便・廃止方針で、アチコチに問題を投げ掛けて大変です。旅客機が
使用する空港は全国で97ケ所あるそうですが、歴史的なジェット燃料の高騰による路線の減便と廃止で、福島空港なんぞは
存続の危機まで囁かれているそうです。そんな中、来年3月に静岡空港、2010年3月には茨城空港が開港するんだそうです。

各航空会社が、飛ばないと言っているのにどうするんでしょう？　なんでも「搭乗率保証」という制度があって、“基準する
搭乗率を下回った場合は最大二億円を航空会社に支払う“というモノで、今だに国内線が一便も決まっていない茨城空港は
この制度を検討しているとか、しないとか。　空港の造り過ぎも物議を醸し出しています。

一方　来年3月に開港予定の静岡空港は、昨年から関係者がタイを訪問し、タイ航空、バンコク・エアウェイズ、
タイ政府観光局に接触し、また今年の4月にはタイの航空局長と次長が静岡県を訪問し、相互にタイの航空会社が
乗り入れするよう動いているようです。　でも　タイミングが悪いですよネ。バンコク・エアウェイズが福岡や広島でさえ
原油高騰で減便しているんですから・・・　動向を見守りましょう。



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