航空会社もコロナ禍で、新たな事業を展開し始めた！

　
　コロナのデルタ株の猛威により、毎日 タイでは２万人前後の新規感染者が確認され、
日本でも全国に波及し、２万５千人に達しようとしています。治まる気配がありません。

新規感染者が ある程度 収束されないと、アジアの航空会社も厳しい情況が続きます。
日本国内の主要航空会社は、21年６月末時点での決算が、当然のこと 全てが赤字。

　

JALもANAも20年度内に数千億規模の公募増資に踏み切り、財務の大幅な悪化は回避
されました。　が、需要の激減から、ANAが最終損失4,046億円、JALが2,866億円と

巨額の赤字に転落しています。　急激な新規感染者の広がりは収束されても、将来は
「ウイズコロナ」の時代が続くでしょうから、JALとANAの合併も真実味が増してきます。

韓国では政府の主導でアシアナ航空の大韓航空への統合が決まり、タイ国際航空は経営破綻
しています。20年５月に経営破綻した同航空は、今年６月にタイ中央破産裁判所から事業
再生計画の認可を受け、鋭意 立て直し中ですが、売上高は前年同期比75％減と赤字続き。

　

アジア最強の格安航空会社（LCC）との評判を得ていたマレーシアのエアアジアも苦境に
陥り、日本への足がかりとして出資していたエアアジア・ジャパンは、実質的に経営破綻
しました。　現在、香港の実業家などから資金調達しながら何とか踏ん張っています。

国際航空運送協会（IATA）は４月に、世界の航空需要の見通しを下方修正し、21年の旅客
輸送の規模は19年比57％減（従来予想は49％減）としています。コロナ禍で航空需要の
低迷が続けば、更に各社の資金繰りが悪化することを懸念し、各社を見守っている情況です。

　
　＜エアアジアは既に料理宅配サービスを始めています＞

そんな中、マレーシアのエアアジア・グループは24日、スマフォアプリで旅行予約や食事宅配、
金融など幅広いサービスを提供する「スーパーアプリ」を開発、配車事業にも参入したことを
発表。　コロナ禍で航空需要の低迷が続く中、新たな事業で収入源の拡大を目指し始めました。

サービスの名は「エアアジア・ライド」で、まずは首都のクアラルンプールとその周辺で
同サービスを始め、自社便を利用の航空旅客など、空港送迎の需要を掴み、市内移動にも

　

対応するといいます。アプリで航空券購入と同時に車の予約もでき、航空便の利用で
貯めたマイレージでも支払えるようにしながら、利便性を高めると意気盛んです。

年内にマレーシア全域に広げ、タイをはじめ東南アジアにも進出する計画とのこと。
配車市場は最大手のグラブのほか中小も数多く競争が激しいですが、どうなりますか？　　　



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