毎日 二万人前後のコロナの新規感染者が確認されている中「クラトムの葉」を
第五種麻薬指定から除外する麻薬法が、昨日の8月24日より施行となりました。
クラトムはタイやマレーシアなどで自生する原産植物で、興奮作用や鎮静作用があり、
禁断症状の治療目的や痛みや鬱の改善などに活用されて来ました。一方、幻覚作用が
あり麻薬の代用にもなり、痙攣発作、肝障害などの重篤な病気になるリスクもあります。
タイでは古くから伝統医学として使用されてきました。が、日本では2016年3月に
クラトム 及び これに含まれる二つの物質が指定薬物とされ、所持や使用は違法です。
そんなクラトムの葉は、タイ国でも麻薬と指定され違法となっていました。しかし医療業界で
治療に役立つと、18年になって医療・研究目的での使用が合法化されました。更に8月24日
からは、第五種麻薬指定から除外されるに伴い、栽培や所持、売買が合法で自由となります。
<少し前はクラトムを栽培して逮捕されていました>
驚くのは、現在 クラトムに関連した犯罪で収監されている1,038人が釈放され、クラトムに
関連した犯罪歴は取り消されるといいます。 タイ国でも大麻やクラトムから深刻な麻薬の
ルートに入って行きます。 いくら合法になったからと1,038人も釈放して大丈夫かなぁ~
「クラトムを麻薬として扱わないことにより、警察が他のより深刻な犯罪に力を入れることが
可能になる」なんてバカなことを言う国会議員もいるようですが、少し心配になってきました。
<ソムサック法務大臣が釈放を報告していました>
クラトム合法化を正しく活用されれば、例えば、農民がクラトムを育てることによって収入を
得る可能性を開きますし、民間企業がタイで商品を販売し、輸出する可能性だって出てきます。
しかし、悪用されることの方が大きいような気がしますネ。合法化されタイ国内でどうなっても
タイ政府の責任で済まされますが、大麻同様、クラトムは日本では所持も使用も違法ですからネ。
日本の若い世代や反社会的勢力者らに、都合の良い使われ方がされなければ良いですが ・・・
<タイで日本の若者が時折、違法薬物で逮捕されています>
治療に効くからといって、他の麻薬類も合法化されないでしょうねぇ~(苦笑)。もし、他の
麻薬が何かの治療薬だと、合法になっていったら、タイでは麻薬取締違反で捕まる者が、居なく
なるかも知れませんヨ。 冗談はさておき、違法となっている国々への影響が懸念されます。
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タイ国は麻薬の取り締まりが厳しいように見えますが・・・実は単なる「見せかけ」に過ぎません。
2000年代前半のタクシン時代は麻薬犯罪の取り締まりが厳しかったようですが、現在は、その筋からは、現在のタイは麻薬天国と、愛好家は喜んでいます。
タイ国内では薬物が政界の上層部から末端に至るまで、大きな収益源になっていて、取り締まりなんて、単なるポーズに過ぎません。
アフガニスタンがタリバンによって占領され、国際社会からの支援が無くなることで、タリバンによる麻薬(ケシの栽培)製造が活発になり、薬物天国タイにとっては大きな供給源になりそうです。