不敬罪で逮捕された米国人を タイの米国大使が擁護した為、抗議デモに発展。 米国大使館は
「タイの王室・文化を 尊重する」 と、慌てて声明を 出しましたが … 昨日からの続きです。
実は 市民団体のメンバー200人余りが、抗議デモを した背景には、こんな流れがありました。
昨年の12月になって、2008年にタクシン派の集会で 反王室的な演説を したとして、ジャーナリストの
ダラニー被告 (49歳 女性) が 禁錮15年の判決、また 61歳のタイ人男性が王室を 侮辱するメッセージ
4件を 携帯電話で送信したとして 禁錮20年の判決 … 等々 ここの処、頻繁に不敬罪の成立があった …
<王族を 守るタイの人達は一途です…>
ちょうど その頃です。 こうした不敬罪による投獄が相次いでいる事態を 受けて、国連人権高等弁務官
事務所も 「このような厳しい刑罰は 不要で不相応であり、国際的な人権保護義務に違反している」 と
警告し タイ政府に対し、法改正を 求めたもんですから、駐タイ米国大使も 強気に擁護したのでしょう。
勿論 市民団体は 国連ビル前でも抗議集会を 行ない 「外国政府や国連は、タイ国民と立憲君主の関係に
悪影響を 与えるような行為は 慎むべき」 と訴え、内政干渉と 批判すると共に、謝罪を 要求していました。
<これは在日アメリカ大使館です…>
このように 不敬罪について、国連や外国政府を 巻き込んで、公に議論されるのは初めてでしょうねぇ~
が、時代は変わりつつある中、不敬罪という罰則も同様ですネ … タイの 「憲法記念日」 に当たる12月
10日 タマサート大学での “王室、憲法、民主主義” を テーマとする公開討論会で 「憲法が新しくなる度に
王室の権限が増した」 「王室の予算について、何にいくら使われたのか明らかにすべき」 「王室の位置に
ついて、日本の憲法を 参考にすべきだ」 など、タイ王室に関し 踏み込んだ発言が行なわれました。
<タマサート大学内で勇気ある意見が…>
その討論会で中心になったのが、タマサート大学歴史学のソムサック助教授ですが、この改革案を 示して
以来 ソムサック助教授は、政府当局の監視下にあり、不敬罪でいつでも逮捕できる と いった内容の
脅迫電話を 度々 受けていることを 明らかにしています。 この勇気ある言動に 一部のジャーナリスト
学者、支持者ら数百人が集まり、言論弾圧だとして抗議の声を 上げました ・・・
確かに 今の時代に 「不敬罪」 なんて罰則が、あること事体 世界でも珍しいことかも知れません。
<インラック首相もプミポン国王と相談?>
国連・米国大使館とタイの有識者を 巻き込んだ不敬罪改正の問題、昨年末のチャルム副首相の一声 …
「王室は国家の発展、国民の生活向上に貢献しており、不敬罪規定で王室を 守るのは当然の事。
この為 不敬罪規定の改正は不要」 と、片づけられ、外国の意見にも 「外国に留まっていればいい、
タイに来なければいい」 とまで、言い切っています ・・・ 結局 一件落着の雰囲気です!
双方の気持ち、ワタクシは理解できますが、いつまで 時代が許してくれますかねぇ~
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