タイ国と日本において、コロナウイルス新規感染者数の浮き沈みがよく似ています。
8月末から9月に入り新規感染者と死者数が減少傾向にあります。昨日のタイ国では
1万3,798人(死者144人)で、バンコク都も2,772人と少なくなって来ています。
そして、プラユット首相が自ら言い出した「バンコク・チェンマイ・パタヤ・ホアヒン・
チャアムの5エリアにおいて、ワクチン接種を済ませた海外からの訪問者を、10月から
タイ入国時の14日間検疫隔離なしで受け入れるプログラム」は、進行中ですヨ。
<ピパット観光スポーツ相(右)とアサウィン都知事>
ですが、10月1日まで あと二週間です。プログラムを行なう条件は「都民の7割以上に
ワクチン二度接種」ですが、まだ達成できていません。さすがに無理と判断し、昨日
観光スポーツ相と都知事が話し合い、バンコクに関しては10月15日に変更しています。
しかし、正式決定ではありません。今後もピパット氏は、“都知事や保健省と定期的に会合を
開き、15日の開始を目指す” としていますが、15日も難しいでしょうネ。ワクチン接種7割に
到達しても、バンコク都では新規感染者が3千人前後出ており、政府内で反対者も多いとか。
現在 スタートしているプーケットのサウンドボックス プログラムにおいて、7月~9月の
来訪者10万人を目標としていますが、9月14日までで3万2,005人と芳しくありません。
そのうえ、来訪者から91人が入国時の検査で陽性となり、感染者と濃厚接触者はホテルで
強制隔離となっています。プーケット県民で7割がワクチン接種済みですが、9月2日以降は
連日、一日の感染者数が200人を超えています。 “時期尚早だった” との判断もされています。
このような事情もあるからか、保健省は3月から5月に中国製シノバックを二回接種した
一般人の約200万人に対し、英国製アストラゼネカで三回目の接種を行なうことにしましたネ。
シノバックワクチンの有効性に対する不信感が国内で強まっていることを受けた措置で、
9月中に開始するとしています。ちなみに、一回目の接種でシノバック製を使用した場合、
二回目にアストラゼネカ製を使用する交差接種の導入は、すでに行なわれています。
パタヤは今の所、10月1日から予定通りに行なわれるといいますが、そのチョンブリ県でも
昨日の新規感染者は835人出ています。ワクチン接種はどうかな? ちょっと心配ですネ。
東京は8月中旬のピーク時に比べて、1/5に減少していますが、バンコクは1/2に留まっています。
タイの「開国」「解放」プランですが・・・実際にどこまで規制が緩和されるのか?全く見えていません。
現在の入国後2週間の強制隔離とあまり変わらないような規制になるような気がします。
「名ばかり」開国になりそうです?
隔離期間の全廃なんて、今年中はまず、あり得ないでしょう。
軍事政権がタイ経済の落ち込みを悲観して、破れかぶれになったら、話は別ですが・・・
日本出発前にはタイ大使館でCOE(入国許可証)の取得(隔離ホテルの予約、コロナ保険への加入など)から始まり、ワクチンパスポートの入手、72時間以内のPCR陰性証明書の取得・・・この辺りの手続きは変わらないでしょう。
入国後の隔離期間が3日になるのか?7日になるのか?相変わらず14日間になるのか?
パタヤ・ムーブオンプランでは、3日(7日?)経過後に、監視員付きの特定観光地への団体ツアーが可能になるようですが、リピーターは、そんなツアーに参加することはないでしょう。
要するに、事前のCOE取得の廃止、入国後の隔離期間の廃止が無ければ、外国人観光客の99%はタイに来ることは無さそうです。
さて、ワクチン接種率が80%を超えたシンガポールですが、最近、新規感染者が激増しています。
人口比ですが、昨日の新規感染者数は東京の2倍の感染者が発生しています。
ワクチン接種率が90%を超えたりしないと、コロナ感染の収束化は難しそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a127ceb2f9919ee4b9bed304df1a62855be3518d