昨年末 タイの議会はついに、医療や研究目的での大麻(マリフアナ)使用を承認しました。
タイでは1930年代まで、痛みの緩和や疲労回復目的で大麻が使われてきた過去があるようですが、
国家立法議会は、1979年の麻酔薬に関する法律を改正、医療・研究目的の大麻使用を合法化しました。
カナダが先進国で初めて、昨年10月に嗜好品としての大麻の所持・使用を合法化していますが、
タイはもちろん、所持・使用は禁止されます。あくまで医療や研究目的での使用です。
ですが、医療用のみの使用に限定するのが難しいでしょうし、政府がちゃんと管理できるのか、
とても心配ですネ。大麻は栽培や所持もOKと勘違いする内外の若者も多くなるでしょうしネ。
<カナダでは嗜好用大麻も解禁され、喜ぶ愛好家>
それでも、東南アジアでは初の合法化です。東南アジアの大半の国では禁止されており、お隣の
マレーシアやシンガポール・インドネシアでは、大麻を売買するだけで死刑に処されるほどです。
そう言えば 先週末、バンコクでハーフのインターナショナルスクールの英語教師の男(46歳)が、
大麻栽培と販売の疑いで逮捕されました。インターネットで客を募り、販売をしていたといいます。
もう一人、コラート県で逮捕されたタイ人の男(31歳)は、“法律で大麻が販売可能になった” と思って、
YouTubeやライン・フェイスブックなどで宣伝したと供述していました。飛んだ勇み足の男が現れました。
<昨年、パタヤで日本人も所持で逮捕されている>
医療用のみの使用に限定すると訴えても 当然、このような輩は増えてくるでしょう。日本でも
カナダで所持・使用が合法化されてから、16年に大麻所持で逮捕された元女優の高樹沙耶さんが、
インタビューやツイッターなどで、大麻の使用解禁を 再度 訴え出しています。きっと、タイの
医療用のみの使用とはいえ、彼女らは それをも 味方にして 正当化を訴えていくのでしょうネ。
<選挙でも訴えていた高樹沙耶さん>
タイでも医療用の大麻使用が認められたことで、”嗜好品としての使用も 今後承認されるとの
期待が一部で高まっている”、といいますから困ったもんです。何度も言いますが、医療大麻が
国会で承認されたタイですが、無許可での大麻栽培や、嗜好品としての大麻使用は違法です。
確かに医療用大麻の使用国は増えています。英国でも昨年に承認され、カナダ・ドイツ・イスラエル・
豪州・アイルランドなどの国々、米国では30の州で容認されおり、今後 世界で増えるかも知れません。
<大麻の栽培>
そこで もう一つ、問題が生じてきます。タイは大麻の栽培に適した気候で、良質の大麻を多く
生産でき、しかも世界有数の質だと大麻容認派から称賛されています。タイ政府は数十億ドル規模の
市場への参入を目指す、としています。 よって、これらの国々がタイの大麻を求めてくるでしょう。
すると先々、タイで密造(栽培)する輩も増える可能性も大きくなりますからネ。
いずれにしても、タイでの合法化は、色々と懸念されることが多く 心配です。
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